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部下を活かしたいなら「4つのタイプ」に分類すべし
2018.12.18

海外論文に学ぶビジネスのコツ第7回

部下を活かしたいなら「4つのタイプ」に分類すべし

著者 前野 智子

 部下全員がやる気に満ち、自分の強みを活かしながら働くことは、多くのリーダーが切望するところです。しかし、同じ指導をしても、伸びる部下もいれば消極的なままの部下もいて、チームマネジメントは一筋縄ではいきません。

 社会的人格を専門とする心理学者スザンヌ・ビックバーグ氏は「リーダーは、部下間の違いの大きさに気づいていないことが多い」と指摘します。ビックバーグ氏らの論文”Pioneers, Drivers, Integrators, and Guardians” から、脳科学に基づいた性格分析を使い、部下の多様性を活かすチームマネジメント法を紹介します。

 

開拓?協調?統率?守備?性格別に部下を4つに分類

 ビックバーグ氏の所属するデロイト社では、職場での行動・思考に焦点を当てた新たな性格分析テストを作成しました。そこでは人材を「パイオニア(開拓タイプ)」「インテグレーター(協調タイプ)」「ドライバー(統率タイプ)」「ガーディアン(守備タイプ)」という4つのタイプに分類しています。

 まず「パイオニア(開拓タイプ)」はチャンスや可能性を最も重視します。直感に基づいて大きなリスクを取ることに価値があると考えます。チームに新しいアイディアやクリエイティブなエネルギーをもたらす人です。

 次に「インテグレーター(協調タイプ)」は、チーム内の人間関係を一番に考え、連携や組織への責任感を重視します。物事は状況に応じて相対的に決まるという価値観を持ちます。人当たりが良く、合意形成が得意です。

 「ドライバー(統率タイプ)」は挑戦し、結果を出すことを最重要視します。物事を白か黒か明確に分ける傾向があり、理論やデータで武装して問題に正面から挑むタイプです。

 最後に「ガーディアン(守備タイプ)」は安定性を重んじ、リスクを取ることを躊躇します。データや事実は当然把握しておくべきもので、過去から学ぶという考えを強く持ちます。チームに秩序や厳格さをもたらす存在です。

 既にこの性格分析テストを利用した19万人以上の結果を分析すると、誰もが4つのタイプの特徴を兼ね備えているものの、どれか1つか2つのタイプにより強く当てはまっていたといいます。

 

各性格タイプごとのモチベーションが上がる/下がるポイントとは

 4つの性格タイプはそれぞれに得意なこと、苦手なことがあります。さらにモチベーションが上がるポイント、下がるポイントも異なります。

 たとえば「パイオニア」は自発的行動や新しいことへの挑戦が尊重され、熱中できる対象を与えられると、やる気が最大化します。一方でルールや仕組みで縛られたり、否定的な言葉を多く使われたりすると、モチベーションが削がれてしまいます。

「インテグレーター」は… 続きを読む… 続きを読む

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前野 智子

前野 智子

フリーライター。大企業・ベンチャー双方での就業経験や海外でのビジネス経験を活かし、ビジネス関連記事やインタビュー記事等の執筆を手掛ける。

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