海外論文に学ぶビジネスのコツ(第1回)

部下が反抗するのは、チームが活性化している証拠

2018.01.03 Wed連載バックナンバー

 組織で働いていると、多かれ少なかれ「多数の人や会社が肯定する考え方に協調しなければ」という同調圧力に従いがちです。しかし、行き過ぎた協調は社員の意欲を低下させるだけでなく、組織にも生産性の低下やイノベーションの減退といった悪影響を及ぼします。

 組織内の行き過ぎた協調を防ぐためには、部下の「反抗力」を育てることが重要という学説が現れています。

 

あえて部下を反抗させ、組織内に建設的な不一致を作り出す

 ハーバード・ビジネス・スクール教授のフランチェスカ・ジーノ氏は、ハーバード・ビジネス・レビュー誌掲載の論文「Let your workers rebel」(あなたの部下を反抗させよ)の中で、組織内の「反抗力」の育て方について述べています。

 彼女の研究によれば、職場で同調圧力を感じている社員ほど、「職場では自分らしくいられない」と感じ、仕事に対する意欲や満足感、組織に対する帰属意識が低下していることがわかりました。このような社員が多くなれば、組織の生産性は下がり、イノベーションなどの新しい動きも起きにくくなることは明らかです。

 もし現在の組織が協調や現状維持の方向に寄り過ぎている、率直な意見を発信する部下が少ないと感じたら、リーダーはあえて部下を反抗させ、組織内に建設的な不一致を作り出すことにトライしてみるべき、というのがジーノ氏の主張です。

 

「反抗」が組織に有効な6つの理由

 当論文の中では、部下の反抗力を育てるために役立つ6つの方法が、根拠となる実験結果や企業での取り組みと共に紹介されています。

 1つ目の方法は、… 続きを読む

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前野 智子

前野 智子

フリーライター。大企業・ベンチャー双方での就業経験や海外でのビジネス経験を活かし、ビジネス関連記事やインタビュー記事等の執筆を手掛ける。

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