安部徹也のMBAエッセンス講座(第3回)

勝ちパターンに則った戦略を立てよう

2018.01.20 Sat連載バックナンバー

 ビジネスに成功するためには、その目的と目標であるミッションとビジョンを決定し、自社を取り巻く環境を分析することが重要です。この2点について、第1回第2回で述べてきました。

 今回はこれらを踏まえたうえで、『ライバル企業に打ち勝つ競争戦略を立てる』というテーマでお伝えしていきましょう。

 

競争を優位に進める3つの基本戦略とは?

 ビジネスにおいてライバルに打ち勝つには、揺るぎない戦略方針を決定する必要があります。ハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授によれば、競争を優位に展開するためには『コストリーダーシップ』『差別化』『集中』という3つの基本戦略のうち、いずれかひとつに決定することが重要だとされています。

 それではここで3つの基本戦略の特徴を簡単に解説していきましょう。

 

(1)コストリーダーシップ戦略

 コストリーダーシップとは、大きな市場で競合他社よりも低コストでの製品やサービスの実現を目指していく戦略です。たとえば、まずは大規模な生産設備を建設して大量生産の体制を整えてから、当初は赤字覚悟の驚くような安い価格設定を行ってマーケットシェア拡大を図っていくのです。そして、計画通りに大きな売上を上げた段階で、更なる規模の拡大を図り、コスト削減につなげていけば利益の大幅な向上につながっていくというわけです。

 このコストリーダーシップ戦略のメリットとしては、一旦大きなマーケットシェアを獲得できれば、更なる規模の拡大で低コスト化が図れることが挙げられるでしょう。また、自動車やコンビニエンスチェーンなど特に規模の大小が高収益につながっていく規模型事業では戦略が有効に機能し、収益を拡大することができるようになります。

 ただ、全ての業界で規模の拡大が収益に繋がるわけではないので、自社の属する業界の特徴を知ることが重要になってきます。

 

(2)差別化戦略

 差別化とは、競合企業が簡単に真似できない製品やサービスの投入を目指していく戦略です。重要なポイントとしては、顧客にその価値を認められるかどうかです。いかに多額のコストをかけて他社と違う製品やサービスを投入しても、ターゲットとする顧客がその価値を認めない限りは競争優位を築くことなどできないからです。

 差別化できるものには、製品やサービスばかりでなく、ブランドイメージや独自技術、顧客サービス、販売チャネルなど実に様々なものがあります。この差別化戦略のメリットとしては、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

Bizコンパス編集部

Bizコンパス編集部

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter