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“二刀流”大谷翔平選手に学ぶ、目標を実現するPDCA
2017.01.10

プロ野球の新星が活躍できる背景

“二刀流”大谷翔平選手に学ぶ、目標を実現するPDCA

著者 三浦 一志

 2016年シーズンのプロ野球は、北海道日本ハムファイターズが日本シリーズで優勝を遂げましたが、その原動力となったのが、投手と野手の“二刀流”で活躍した大谷翔平選手でした。

 プロ入り4年目となった2016年シーズンは、投手として10勝を記録し、3年連続で2ケタ勝利を成し遂げました。クライマックスシリーズでは、日本最速となる球速165km/hを記録したことでも話題となりました。また打者では打率3割超え、本塁打は22本と、自己最多記録を達成しました。

 大谷選手が2012年の暮れに、“二刀流”でプロ入りを表明した際、プロ野球関係者の間では「二刀流などは通用するはずがない」「投手に専念するべきだ」といった意見も多く出ました。しかし、この結果を見れば、大谷選手はそうした常識を覆す結果を十分に残したといえるでしょう。

 順調に成果を上げているようにも見える大谷選手ですが、その裏には地道な努力と、それを支えるメンタル面の工夫がありました。

 

球速160km/hは偶然の産物ではない

 投手としての大谷選手の特徴のひとつに、前述した160km/hを超える速球があります。しかし大谷選手は、この160km/h超えをただ漠然と達成したわけではありません。160km/h超えをしたいと自ら思い、努力の末に身につけたのです。

ootani_01 大谷選手はプロ入り前の高校3年生の県大会にて、アマチュア野球界では最速となる球速160km/hを達成しました。試合の後、大谷選手は記者に秘訣を聞かれ、「(160km/h超えを)ずっと目標にし、それをチームメートに伝えたり、紙に書いたりしていたからだと思います」と答えています。1年生時は140km/h台までしか投げられませんでしたが、努力を重ねることで、3年生時に見事に目標を達成したのです。

 よく「思いは願えば叶う」ということは言われがちですが、目標を設定した時は意気揚々と行動を起こしても、1ヶ月、2ヶ月となるにつれて、地道な努力が苦しくなり、目標を忘れがちですが、大谷選手は意図的に目標を話したり書くことで、忘れないようにしていたのです。目標を実現するためには、たとえ日々のちょっとした言動であったとしても、忘れないように度々リマインドすることが近道といえるでしょう。

 大谷選手はさらに、その日に起きた良かったこと、悪かったこと、自分が感じたこと、次にやることなどを、毎日iPadに書き込むようにしているといいます。

「野球に関することが多いですが、そのほかにも自分が気づいたこと全般を一言二言、箇条書きで書いています。後で、この時はこう思ってたんだと読み返すためです」

 自分の考えを文字に起こすことは、漠然としている自分の考えを整理することにもつながりますし、思考を形にすることで、自分が気づかなったことに気づいたり、過去の自分を振り返ることができます。自分に良いフィードバックを与える効果があるのです。

 

自分vs自分のイメージが思い描ける

 大谷選手はこのように自身を客観視する習慣が身についているため、その思考力も優れています。

 あるテレビ番組で、「ピッチャーの大谷とバッターの大谷が対戦したらどうなるか?」という質問を受けた時、大谷選手は… 続きを読む… 続きを読む

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三浦 一志

三浦 一志

1972年生まれ。前職のコンサルタント会社を経て、2006年退職後フリーで企業研修講師、大学講師、専門学校講師、Webコンサルタントとしてとして活動している。(財)日本NLP協会トレーナーアソシエイト、NLPマスタープラクティショナー、ITコーディネーター、情報セキュリティアドミニストレーター、テクニカルエンジニア(ネットワーク)、テクニカルエンジニア(データベース)。

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