世の中には、さまざまな営業の方法やスタイルがあります。その中でも、「飛び込み営業」というのは、精神的に辛いスタイルです。
筆者自身も、飛び込み営業を行っていたことがありましたが、来る日も来る日も断られ、心が折れる経験をしたことがあります。
インターホンを押して待っていると、家の中に人がいるのに、カーテンをぴしゃっと閉められたりもしました。話し始めるのを遮って「あー、何か知らんけど、いらんいらん! 帰って!」とあしらわれることもしょっちゅうでした。あまりのことに心が折れると、神社でうずくまって、そのまま何もせずに帰った日があったほどでした。
そんな厳しい飛び込み営業でも、ある手法を使うことで、営業のパフォーマンスを大きく上げることに成功しました。それが、「事前予告」です。
飛び込まずに飛び込み営業をする方法
事前予告という書き方をすると仰々しく聞こえますが、難しい話ではありません。要は、飛び込み営業を事前に予告するだけなのです。
具体的には「予告チラシ」をポスティングするというものです。予告チラシの内容は「明日伺う予定の、佐藤です」というような切り出しで始めます。その後に「明日伺う前に、ご挨拶のお手紙を入れさせて頂くのをご容赦ください」と訪問を予告します。血液型や出身地、過去の客との間で経験したエピソードなど、人柄が伝わる自己紹介を兼ねた文章を続けます。
さらに「弊社の営業スタイルが、飛び込み訪問というものであるために、多くの方々にお話しさえ聞いてもらえないのが残念でなりません。なにも強引に売り込んだりねばったりしませんので、簡単な会話だけでもして頂けたら、本当に嬉しいです。よろしくお願いします」というような文面も入れておきます。予告チラシを訪問先へポスティングし、翌日、チラシを配布した家々を訪問して回るというスタイルになります。
それでも断られる確率は相変わらず高いのですが、以前と違い… 続きを読む