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「絶対に失敗が起こらない」ことは可能か、不可能か
2017.02.23

しくじりが成功を生む!失敗学のススメ第8回

「絶対に失敗が起こらない」ことは可能か、不可能か

著者 飯野 謙次

 「絶対に失敗が起こらない」とは景気の良い言葉ですが、そう簡単にいくわけではありません。とはいえ、ビジネスを続けていくうえで、できれば失敗はゼロに抑えたいものです。

 失敗が発生するのを抑えるためには、まず「失敗」とは何であるかを定義しなければなりません。「失敗」とは何であるかを知り、その対処を学ぶことで、「絶対に失敗が起こらない」方法を取り入れることができるのです。

 今回は失敗を限りなくゼロに近づける方法を考えてみます。

 

「失敗ゼロ」は、失敗の原因を研究することから始まる

 「失敗」の定義については、2000年に出版された畑村洋太郎先生(東大名誉教授、失敗学会設立)の著書『失敗学のすすめ』によると、「意図したのと違うことが起こり、その結果が望ましくないとき」として紹介されています。ですが、その定義のままで考えれば「失敗が起こらない」ということは、あり得ないでしょう。意図したことと違うことが起こり望ましくない結果に終わってしまうことは、ビジネスの現場では度々あることです。

 『失敗学のすすめ』では、失敗の定義としてさらに、「時間軸の概念を加えなければならない」と書かれています。たとえば最初に失敗が発生した時から、その原因である発生メカニズムを学び、同じ失敗を繰り返さなくなれば、その人や組織は「絶対に失敗が起こらない」境地へたどり着いているといえるでしょう。

 失敗をしたときに、「2度と同じ失敗はしないぞ」と決心するだけでは学んだことになりません。いずれ同じ失敗を繰り返すことになります。失敗を克服するには、「原因」を解明し、防止策を学ぶという創造性が必要なのです。

 

組織のトップが潔く失敗を認めるところから始まる

 しかし、「創造性をもって失敗を克服する」といっても、抽象的なだけでどうしていいのか検討もつきません。組織として具体的にどういうやり方があるのか、具体的な対策法を考えてみましょう。

 組織というものは、人のように個性や特徴を持っています。どんなに小さなグループでも、たとえば単なる2人組でも、ほかのグループとは、やり方、考え方が違うものです。その組織の文化を作り出していくのは、… 続きを読む… 続きを読む

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飯野 謙次

飯野 謙次

NPO法人失敗学会 副会長・事務局長

サイドローズエルピー ゼネラルパートナー。東京大学工学系等安全衛生管理室 学術支援専門職員、消費者庁消費者安全調査委員会 臨時委員

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