「広告」は、日常生活の中に溢れかえっています。テレビや新聞だけではなく、インターネットでも、検索バナーのサイドやブログの四隅にWeb広告が表示されるのが当たり前になっています。
しかし、多くの広告が溢れていながらも、その中から消費者の目に留まり、購入に至るケースは、ごくわずかなものです。
こうした過多な情報が溢れる中で、顧客の目にとまり、消費者の心をつかんで購入を決意させる優秀な広告には、「無意識」の心理術を活用したキャッチコピーを採用しているものが多く見られます。今回は、人間の無意識の心理を活用した、売れるキャッチコピーを作成する3つのコツを紹介します。
「カクテルパーティ効果」で自分事に錯覚させる
1つ目は「カクテルパーティー効果」です。これは、パーティーで起きやすい心理メカニズムが由来となっています。
パーティーで人混みにいるときは、近くにいる人の声も、雑音で聴こえにくくなります。それでも人は自分の名前が呼ばれると、たとえパーティーの雑音の中であっても、意識を集中させて聞き取れるものです。
これと同じことが、広告でもいえます。たとえば、自分宛に書かれていると思わせるようなキャッチコピーを作成すれば、読者は自分に向けたメッセージであると思い込み、多くの広告の中から、その文言だけが際立って認識されます。
たとえば、30代後半の男性をターゲットとしたサプリメントが商材であれば、「ダイエットしたいあなたへのサプリメント」と漠然とした広告キャッチ文よりも、… 続きを読む