チームで成果を最大化するためには、個人の成果を伸ばすことが必要です。つまり、メンバー全員のモチベーション(やる気)を上げることができれば、より大きな成果を上げることができるでしょう。
仕事に対するモチベーションは、放っておいても沸き起こるものではありません。リーダー自身が組織のモチベーター(激励役)となって、チームに勢いをつける必要があります。今回は、リーダーがモチベーターになるための方法について、3点に絞って紹介します。
「がんばろう」と言うだけではダメ
チームで成果を上げるためには、組織全体の雰囲気作りが欠かせません。しかし、「みんなで一丸になってがんばろう」と声をかけるだけでは、一時的な効果しか得られません。継続的な効果を得ようと、毎日、声をかけ続けたとしても、その効果は日々薄れていってしまいます。「がんばろう」という言葉は、抽象的であるがゆえに、チームメンバーの受け止め方が各々で変わってしまうという問題もあります。
そこで、「がんばる」といった抽象的なことだけを伝えるのではなく、具体的な数値目標を打ち出すことが大切です。「がんばる」ということの度合いは、人それぞれで時間とともに変わっていく可能性もありますが、「売上10億円」「残業時間10%削減」といった数値化した目標であれば、目標達成までに必要な数字は変えようがありません。数字という全員に共通する目標を作ることで、みんなでチームの目標を達成しようという雰囲気を醸成することができます。
とはいえ、チーム全体の目標を強調しすぎると、「誰かががんばってくれるだろう」とサボってしまうメンバーも出てきかねません。まず具体的な個人目標があり、その延長線上に全体目標があるというスタンスで、各々の目標を設定することです。
成功体験をチームで共有する
次に重要なのが、成功体験を共有することです。
うまくいった事例やちょっとした工夫などの成功体験は、社内にもたくさんあるはずです。優れた人材の取り組みや成功体験を共有することができれば、チームメンバー全体のレベルアップにつなげられます。その際、「この行動が、なぜ成功につながったのか」という原因について、深堀りして議論すれば、ほかのメンバーも「なぜ、その行動を取ったのか」が理解できるので、再現性が高まることでしょう。
このような成功を共有する場を作ることは、… 続きを読む