出張するとなると、駅前や繁華街にあるホテルを選ぶことが多いだろう。しかし、社用車を利用したり、駅から遠い郊外の施設へ出向く場合は、インターチェンジや大きな道路沿いにあるホテルを選んだ方が便利なことも多い。
今回はそんな“ロードサイド”型のビジネスホテルにスポットを当ててみよう。
ロードサイド型ビジネスホテルとは?
ロードサイド型のビジネスホテルとは、都市部ではなく、高速道路のインターチェンジ近くや幹線道路沿いに立地するホテルを指す。車での利用が一般的なため、客室数以上の台数分スペースを確保した無料パーキングの完備が前提となる。
これまで地方の郊外で宿泊といえば、温泉旅館やリゾートホテルなどの宿泊施設がその機能を補ってきたが、ビジネスマンがひとりで気軽に宿泊できる施設は乏しかった。しかし、いまやロードサイド型ビジネスホテルは、居心地の良い客室で、特に車で長距離移動するビジネスマンに大人気となっている。
ロードサイド型ビジネスホテルの歴史は、1980年頃から増え始めた「宿泊特化型ホテル」に端を発する。宿泊特化型ホテルは文字通り「宿泊」に「特化」しているので、基本的にはバンケット施設(宴会や会議のための施設)や、レストラン、バーなどの料飲施設を持たない。
この宿泊特化型ホテルの代表的な存在として、2つのチェーンホテルが挙げられる。
1つは、主に都市部の駅前に立地している「東横イン」だが、もう1つがロードサイド型の「ホテル ルートイン」である。ルートインはその名の通り幹線道路沿いの出店に特化してきた。駅からは離れているものの、大浴場や充実した無料朝食の効果もあり人気を集め、現在では都市部の駅前や繁華街などにも積極的に出店している。

安いうえに朝食無料!
ロードサイド型ホテルの特徴としては、… 続きを読む