ライフオトナのためのファッション講座(第4回)
デキる人は服から違う!オフィスカジュアル編
2014.02.28 Fri
カジュアルスタイル以上スーツスタイル未満――かしこまり過ぎず、しかしきっちりとした印象は残す、それがオフィスカジュアル(ビジネスカジュアル)の基本です。このように書くと、なんだかとても難しいことのように感じてしまう人もいるかもしれませんが、実は基本さえおさえておけば、さほど難しいことではありません。
今回は、オフィスカジュアルの基本的なルール、ベースとなるジャケットやパンツを選ぶ際のポイントを紹介します。
オフィスカジュアルの基本は「ベース」を作ること
上下に同じ柄のセットアップを着用するスーツスタイルとは異なり、オフィスカジュアルはジャケットの色や柄、パンツの色や柄など、上下の組み合わせが自由に楽しめます。
しかしその反面、自由であるがために組み合わせは無限大に増えます。ですから組み合わせのルールを知っていないと、カジュアルにもビジネスにも適さない、チグハグなコーディネイトになってしまうおそれがあります。
そうならないようにするためには、まずはベースとなる組み合わせをつくり、そこから徐々にコーディネイトの幅を広げていくことがオススメです。
ベースとなるコーディネイトを説明する前に、昨今のオフィスカジュアルについてのトレンドを少しだけご紹介しておきます。
一時期は街中で、かなり崩れた、ほぼカジュアルに近しいオフィスカジュアルが多く見られましたが、それはどうやらダウントレンドのよう。最近はスーツのイメージに近い、かっちりとしたオフィスカジュアルの方がビジネスマンに好まれているようです。
その理由としては、グローバル化の加速に伴い、ビジネススタイルにも欧米のルールやマナーが取り入れられるようになってきたことが、少なからず関係しているのではないかと思われます。加えて、シャツやジャケット、パンツなどに機能素材が取り入れられたことで、きっちりしていながらも快適に着用できる商品が登場してきたこともあるでしょう。
無地のネイビージャケットが“鉄板”の理由
これからオフィスカジュアルに挑戦しようと思っている方に、とりあえずのベースとしてご提案したいのが「無地のネイビージャケット」と「グレーパンツ」という“鉄板コーディネイト”です。… 続きを読む

佐藤 大典
エディター&ライター、ディレクター
メンズファッション、ライフスタイルを中心とした雑誌・書籍・WEBサイトの制作全般、カタログ誌やパンフレットなどの制作事業を行う「株式会社ナーバスシステム」に所属。得意分野は、ファッション業界における定番品の魅力の追求。トレンドよりも基本が好き。