Bizコンパス

Amazonが「働き方改革」よりも大切にするものとは
2019.08.06

働き方改革の最前線へ

Amazonが「働き方改革」よりも大切にするものとは

著者 Bizコンパス編集部

 世界有数のイノベーション企業であるAmazonは、どのように働き方改革に取り組んでいるのか。

 そんなテーマを持って臨んだインタビュー取材でしたが、冒頭から衝撃を受けることになりました。「Amazonに働き方改革はありません」と、アマゾンジャパン人事部の責任者である上田セシリアさんが断言したのです。一体どういうことなのでしょうか。話を聞く中で、改革という非日常的な取り組みではなく、ミッションとしてワークスタイルの向上に日常的に努めていることが徐々に明らかになってきました。

 今回は、そんなAmazonの先進的な働き方に迫ります。

 

「働き方」は自分で決める

――Amazonでは、「働き方改革」にどのような意識で取り組んでいるのでしょうか。

 残念ながら、その問いにはお答えしかねる部分があります。というのも、Amazonには、「働き方改革」という概念はないんです。私が所属する人事部でも、その言葉を使う人は誰もいません。

 もともとAmazonは多様性をとても重視している会社です。現在、世界中で60万人以上の、いろいろな属性をもった人々が働いています。日本だけでも、約6000人の従業員がいて、その国や地域は50あまりに及びます。

 多様な人々が集うと、多様な働き方が生まれますが、私たち人事部はその声に応えるために、日々組織デザインやカルチャーの醸成に取り組んでいます。

――改革ではなく、日常的な業務の一環になっているということでしょうか。

 はい。社内では、「バーを上げる」という言い方をよくします。ワークスタイルの変化であれ、ビジネスの目標であれ、ターゲットを必ず一段上げて、いかにイノベーションを世の中に提供できるかを日常的に考えています。

 ビジネスで言えば、いまAmazonが展開しているドローン配送、物流倉庫向けロボット「Amazon Robotics」や無人店舗「Amazon GO」がイノベーションの典型的な例かもしれません。そうしたことがAmazonではカルチャーとして定着しているため、「働き方を改革しなければならない」と改めて考える必要は全くないんですね。

――その企業カルチャーの源泉は何でしょう。

 Amazonには、… 続きを読む… 続きを読む

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