AIやIoT、 ビッグデータやプラットフォームビジネスなど、「デジタル」に関するキーワードは、ビジネスシーンにおいて目にしない日がないほどです。

 GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)に代表される先進企業は、テクノロジーを駆使し、国・業界の垣根を越え、既存の業界に破壊をもたらしているとされます。その一方で、それをチャンスと捉え、自社のビジネスを強化することで、一躍先進企業の仲間入りを果たした企業も少なくありません。

 では、これらの「デジタル」で注目を集める先進企業は、意図せず変革を実現し、偶然にして現在のポジションを獲得したのでしょうか。答えは当然「No」です。

 世間で注目される華々しい事例の裏側には、必ず明確な戦略と、それに基づく継続的な努力や試行錯誤があります。そして先進企業のCIOには、決してCIOという「枠」に留まることなく、事業レベルで物事を考え、適切な情報を集め、仲間を募り、自社ビジネスへの適用可能性を追求し続ける姿勢があります。

 本連載では、答えのない時代に、如何にして事業に「デジタル」を取り込み、自社のビジネスを強化すべきか?について、先進企業のCIOに共通して見られる特徴を踏まえ考察します。

 

そもそもなぜ今「デジタル」が注目されているのか?

 本題に入る前に、なぜ今「デジタル」がビジネスシーンで注目を集めているのか、そもそもの理由を押さえておきましょう。背景には、企業に対する3つの社会的な期待があります。

 1つ目は、… 続きを読む

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奥川 誠之

奥川 誠之

野村総合研究所 システムコンサルティング事業本部 ITマネジメントコンサルティング部 上級システムコンサルタント

専門領域:情報戦略、ITガバナンス、IT組織変革、ITを活用した業務変革 主要著書:CIOハンドブック 共著 (日経BP社、2018年)

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