2018.12.27 Thu

 近年話題となっているビッグデータやAI(深層学習)といった文脈において、主人公はたいてい「データ」である。

 2017年には英国のエコノミー紙が「世界で最も価値ある資源は、もはや石油ではない。データだ。(※)」と題したレポートを発表し、アリババのジャック・マー会長も「データは未来の石油だ」と言ってはばからない。

(※ The world’s most valuable resource is no longer oil, but data/economist.com)

 そんな時代に、私たちがデータの重要性について異論を持つことは少なくなってきている。しかしその一方で、データに対し多額の資金を投入したものの、失敗する企業も出てきている。

 もちろん、筆者が見てきた企業の中には、実際にデータを活用し、利益を出している企業がある。それであれば、成果を出す企業と、成果を出せない企業は、いったい何が違うのか?

 今回の記事では、その違いに迫り、改めてデータ活用で利益を出す方法についてまとめてみたい。

 

成果を出せない企業は「無理な課題」にチャレンジしている

 結論から言えば、データに資金を投じているものの成果を出せない企業は、たいてい無理な課題にチャレンジしていることが多い。

 無理な課題とは、技術的に無謀な課題だったり、そもそも論理的に破綻している課題、また最初からどう考えても採算の合わない課題である。

 ではなぜ無理な課題にチャレンジしてしまうのか。

 主な原因は、そもそも「データ活用で利益を出す方法」について、体系立ててまとまった議論がされていない点にある。これが最初に行われていれば、防げるものが多いと感じる。

 実は「データ活用で利益を出す方法」については、大きくわけると3つしかない。したがってその3つについてプロジェクト開始前に議論するだけでも、ずいぶん違ったものになるであろう。以下、その3点を列挙する。… 続きを読む

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丸山耕二

丸山耕二

APIbank APIエディター / 株式会社ウェブジョブズ 代表

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)でシステムエンジニアを経た後、Webコンサルタントとして独立。中小企業向けにデータアナリティクスを基軸としたWebコンサルタント業務や社内教育業務を手掛ける。著書:世界一やさしいGoogle Analyticsアクセス解析入門(秀和システム)、編集協力:APIエコノミー 勝ち組企業が取り組むAPIファースト(日経BPマーケティング)

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