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目標を達成するために、一致団結する必要はない
2018.12.19

成功するために本当に必要なものとは第2回

目標を達成するために、一致団結する必要はない

著者 峯 英一郎

 異なる分野の人や団体同士が協力して働くことを、ビジネスシーンでは「コラボレーション(コラボ)」と呼ぶ。特に、普段はあまり協業しない人や会社同士が手を組んだ場合に、コラボと称されることが多い。

 もちろん、普段は仕事の付き合いがない者同士が手を組むため、そのコラボにはさまざまな問題が発生する。立場や考え方の違いによってプロジェクトが頓挫し、結果的に「この人(会社)とは一緒に仕事をしたくない」と、敵対してしまうことも十分に起こりうる。

 しかし、オックスフォード大学大学院「科学・イノベーション・社会研究所」の特別研究員のアダム・カヘン氏は、たとえ相手が賛同できない人・好きではない人・信頼できない人であっても、うまくコラボする方法があると指摘する。

 相手に賛同できないにも関わらず、コラボするにはどのようにすれば良いのだろうか。本記事では、カヘン氏の著書『敵とのコラボレーション』(英治出版)で書かれている解決法を紹介する。

 

「○○社と○○社がコラボしました!」は、実際はコラボしていない

 そもそもコラボはそこまで簡単にできるものではないようだ。本書によると、人が他者と関わるうえで問題に直面したときの反応として、選択肢が4つあるという。その4つとは、「コラボレーション」「強制」「適応」「離脱」である。

 「コラボレーション」とは、先に挙げた通り「協力して働くこと」である。一方で、「強制」は「力で相手を支配すること」、「適応」は「相手に身を任せて支配されること」、「離脱」は文字通り「組織から離れる」「コラボ状態から離脱する」という反応である。

 もちろん、この4つの中からコラボをチョイスするのが理想であるのは間違いない。しかし、コラボはそう簡単にたどり着ける選択肢ではない。なぜなら、コラボが成立するのは、自分と他者の力が互角で、相互にコラボを望む場合に限られるからだ。

 たとえば、他者よりも自分の力が強かった場合、「強制」という選択肢も選べてしまう。一方で、相手の力が強い場合には、「適応」「離脱」といった道を選ばざるを得ない。さらにいえば、自分と他者の力が互角だったとしても、一方が強制・適応・離脱を望めば、コラボは成立しない。

 繰り返しになるが、他者とコラボをするのは、簡単なことではない。世の中に「○○社と○○社とコラボ」といったキャッチコピーが踊っていたとしても、実態は「強制」「適応」の一種だったりする可能性が高い。

 

目標は人の数だけあるから、1つにまとめる方がおかしい

 そんな難しいコラボを成功するためには、どうすれば良いのか? 本書では、… 続きを読む… 続きを読む

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峯 英一郎

峯 英一郎

ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
https://www.facebook.com/mineeii

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