2018.10.05 Fri

 海外の映画やドラマに疎い人でも、「NETFLIX(ネットフリックス)」というサービスを一度は耳にしたことがあるだろう。世界約190の国々で映像配信サービスを行うアメリカの会社である。

 同社は1998年にオンラインのDVDレンタル会社として誕生したものの、2000年代中頃にはネットで映画やドラマを配信するサービスに転換。2010年代にはオリジナルの映像作品の制作にも乗り出す。現在の総会員数は、世界で1億人以上。アメリカではインターネット帯域幅の3分の1を、ネットフリックスの通信が占めることもあるという。

 同社が、誕生からわずか約20年の間に、ビジネスの形態を目まぐるしく変えつつ、世界中で利用されるサービスとなり得たのはなぜなのか。この8月に発売されたビジネス書「NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く」(光文社)によれば、その背景には、同社独自の人事戦略があるという。

 

バブル崩壊で大量解雇、でも仕事が楽しい理由とは

 本書の著者は、長年ネットフリックスの最高人事責任者を務めた女性リーダーのパティ・マッコード氏。パティ氏は1998年にネットフリックスに入社するも、2001年に、1999年から続いたバブル景気(ドットコム・バブル)が弾けたことで、倒産の危機を迎える。パティは従業員の約1/3に当たる人員を大量解雇することになった。

 働き手が減ったことで、パティら残った従業員たちの仕事は増えた。しかし、パティはなぜか“毎日待ちきれないほど”仕事が楽しくなり、それは会社に残った同僚も同じだったという。

 なぜネットフリックスに残った従業員たちは、大量解雇以前よりも楽しく仕事ができたのか。パティが創始者であるリード・ヘイスティングス氏とともに考えた結果、ある答えに行き着いた。

 それは、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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