香港のICカードである「オクトパス」が導入されたのは1997年のことです。日本のSuicaが使われ始めたのが2001年からなので、香港ではそれよりも数年前から普及していたことになります。
2018年現在では「オクトパス」は3,300万発行されており、香港在住者約730万人のうち99%が持っています。それだけでなく、観光客やビジネスパーソンのリピーターの多くも持っている、香港滞在中の必需品となっています。
なぜオクトパスの普及率は、これほどまでに高いのでしょうか?
そもそもオクトパスとは?
オクトパスカードはチャージ式のICカードで、MTR(地下鉄)のカスタマーサービスの窓口で簡単に購入できます。最低料金の100香港ドル(約1,300円)とデポジットの50香港ドル(約680円)、あわせて150香港ドル(約2,000円)から購入できます。地下鉄構内には残高を確認できる機械もあり、チャージは駅構内にある専用機械かセブンイレブンやサークルKなどのコンビニ、またはスーパーなどで、50香港ドル単位で追加が可能です。
特に便利なのは「オクトパスのクレジットカード引き落としのシステム。150、250、500香港ドルのあらかじめ選択した金額が、毎回カードの残高がゼロになると自動的に加算さるようになっています。万が一紛失したことを考慮して、一日に加算できるのは一度限りという設定になっています。セキュリティ面でも安心です。
香港の交通機関で大活躍
香港でオクトパスが瞬く間に広まった背景には、香港ならではの交通事情があります。… 続きを読む… 続きを読む