海外発!最新ITトレンド情報2018(UAE・アルアイン)

アラブの女性達はSNSで自由を謳歌している

2018.05.19 Sat連載バックナンバー

 「アラブの女性」と聞いて、もしかしたら「不自由」というイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし、彼女たちは今、SNSというツールを用いて、新たな自由を手に入れつつあります。

 

アラブの女性たちと「写真」との微妙な関係

 中東地域のムスリムの国々では、女性に関するさまざまなルールがあります。たとえば、頭や身体を覆う「ヒジャブ(ヘジャブ)」もその1つ。もともとムスリムには、“女性は見知らぬ男性から乱暴されないため、肌の露出を極力抑えるべし”という文化があります。

 これと同様の理由で、女性が写真に写ることも、基本的にNGです。

 筆者が住んでいるUAE(アラブ首長国連邦)の女子高における文化祭の例を見てみましょう。文化祭に入場できるのは、女子高関係の女性家族に限られていますが、それに加えて、入口で全員携帯電話も没収されます。女性しか入れず全員関係者なのに、どうしてそこまで厳しいかというと、中で撮った写真を家に帰って、自分の夫、つまり男性に見せてしまうことでトラブルが起きるのを防ぐためです。

 デジカメが普及する前、フィルムで写真を撮っていた時代は、現像するのも大変でした。たとえ女性同士で撮影した写真であっても、女性だけが働いている写真屋に依頼しなければいけません。さらに、現像後は画像がコンピューター上に保存されていないかにも注意する必要がありました。このように細心の注意を払って現像した後も、家での保管方法にも気を付けなければなりません。

 そのため、アラブの女性たちの中には、誕生日のお祝いとして「写真館で、ドレスを持ち込み、ヘアーメイクをしてもらって撮影会をしたい」という女性もいました。写真はそのくらい、アラブ人女性にとって特別な物でした。

 

なぜスナップチャットは都合が良いのか

 とはいえ、それも昔の話。写真とアラブの女性たちの関係は、前代未聞なほどに良好な時代になりました。… 続きを読む

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アルカッサブ 幸子

アルカッサブ 幸子

海外書き人クラブ所属・アラブ首長国連邦在住ライター

砂漠のオアシスにて紆余曲折すること早10年、二児の母。好きな言葉は温故知新。「カルチャーショックは自分の無意識を意識する貴重な機会」を合言葉に、前向きに暮らす。世界のどこにいても、自分らしく、幸せを大切に生きていきたいと思っています。普段のアラブ生活を書いていきます。ご高覧頂けましたら幸いです。

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