管理者としてチームをまとめるにあたって、部下やメンバーとのコミュニケーションは重要です。しかし重要とはいっても、なかなかうまくいかないことも多いでしょう。
そこで今回は、現代を生きる管理者に求められる、部下とのコミュニケーションスキルについて考えてみたいと思います。
上司と部下は「上下関係」ではダメ?
上司と部下のコミュニケーションで、よくイメージしがちなスタイルは、部下に対し指示命令を下すという「上下関係」に基づいたコミュニケーションです。たとえば「的確で迅速な指示命令をする」「経営陣、上司からの考えや情報を伝える」といったコミュニケーションがそれに当たります。
しかし、変化が激しい昨今のビジネスシーンでは、意思決定や行動の早さがより求められています。そのため、部下自身が考え、自律的に動くことを促すようなコミュニケーションの重要性が増しています。つまりこれからは、上司と部下が、お互いにパートナーやサポート役として関係を築くような、「協働関係」を作り上げるコミュニケーションが求められているということです。
とはいえ多くの管理者は、昔ながらの「上意下達型」「指示命令型」といった「上下関係」に基づくコミュニケーションスタイルを採用しているのが実態かもしれません。部下と協働関係を作り上げるためには、管理者はさまざまなコミュニケーション技法を知っておくことが必要です。
上司と部下のコミュニケーションでよく用いられるものに、「コーチング」の技法があります。コーチングとは、… 続きを読む