Bizコンパス

大企業が起業志向のある従業員を採用する3つの方法
2017.06.26

イノベーションのジレンマを乗り越えるためには第3回

大企業が起業志向のある従業員を採用する3つの方法

著者 吉江 宣慶

 大企業が新規事業に力を入れる際、新しい部門をつくり、十分な予算を割り当て、社内の協力を得られる体制をつくったとしても、実際に新規事業を立ち上げていく起業家が社内にいなくては、絵に描いた餅に過ぎません。

 しかし、大企業の悩みは「社内で積極的に手を挙げる起業家がいない」あるいは「そういう社員がいてもすぐに転職・独立してしまう」ことであることが少なくありません。

 起業する仲間に出会えるベンチャー企業や、成功した結果イコール自分のものになる「独立」といった選択肢がある中で、大企業が起業家を集めるのは確かに容易ではないかもしれません。では、どうすれば大企業が起業家を集めることができるのでしょうか?

 起業家が活躍している大企業を分析すると、大きく3つの特徴が挙げられます。第一に、チャレンジが報われるという“当たり前”の環境があること、第二に、ベンチャー企業や独立では得られない大企業ならではの“後押し”があること、第三に、起業家が大企業の主役になることです。今回はこの3点を詳しく取り上げます。

 

【1】チャレンジを評価する“当たり前”の環境を整える

 起業家にとって起業のチャレンジが報われるのは“当たり前”です。しかし、大企業の場合、既存業務を犠牲にして新規事業に時間を割くことを許したり、成功した場合にこれまでと異なる尺度で人事評価を行うことは、既存業務に携わる大多数の社員の手前、難しいことです。たとえば、上司より大幅に高い報酬を得ることも問題となりそうです。

 ある大手広告・人材系企業では、全社的に… 続きを読む… 続きを読む

続きを読むには会員登録が必要です

吉江 宣慶

吉江 宣慶

経営コンサルタント

外資系コンサルティングファームのプロジェクトマネージャーとして、大企業を中心としたビジネスモデルを変革する新規事業立ち上げのハンズオン支援、大企業×ベンチャーのコラボレーションを促進するM&A戦略の立案、デジタル業界などのニューエコノミーのビジネスデューディリジェンスを得意としている。

関連キーワード

SHARE

関連記事

新卒で将来のハイパフォーマーを採用する方法

2015.09.17

できる新卒社員の見極め方第1回

新卒で将来のハイパフォーマーを採用する方法

採用面接では「第一印象」よりも「第二印象」が重要

2015.09.15

中途採用で良い人材を見つけるために必要な方策とは第4回

採用面接では「第一印象」よりも「第二印象」が重要

新卒採用で「オワハラ」認定される6つの行為

2015.09.07

優秀な人材を確保する採用戦略

新卒採用で「オワハラ」認定される6つの行為

なぜ面接で「印象が良い人」を採用してしまうのか?

2017.02.23

ノーベル賞経済学者に学ぶ、リーダーのための「意思決定」学第2回

なぜ面接で「印象が良い人」を採用してしまうのか?

なぜ三菱商事は、「自前主義」のIT基盤から脱却したのか?

2020.04.08

DXを加速させるITシステムの運用改革第21回

なぜ三菱商事は、「自前主義」のIT基盤から脱却したのか?

「2025年の崖」を克服するための支援ツールとは?

2020.03.31

エバンジェリストが解説「5分でわかるITトレンド」第3回

「2025年の崖」を克服するための支援ツールとは?

人材業界のディスラプトをリードするパーソルのDX戦略

2020.03.25

パーソルホールディングス株式会社

人材業界のディスラプトをリードするパーソルのDX戦略

「熟練の技を学ばないと、AIはどんどん馬鹿になる」中京大・輿水名誉教授

2020.03.18

INDUSTRY REVIEW~業界有識者が「DXの現在と未来」を語る第4回

「熟練の技を学ばないと、AIはどんどん馬鹿になる」中京大・輿水名誉教授

「なぜアマゾンやアリババはCXにこだわるのか」立教大・田中教授

2020.03.18

INDUSTRY REVIEW~業界有識者が「DXの現在と未来」を語る第3回

「なぜアマゾンやアリババはCXにこだわるのか」立教大・田中教授

デロイト トーマツ グループは“AI翻訳”で業務改善を進めている

2020.03.13

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第35回

デロイト トーマツ グループは“AI翻訳”で業務改善を進めている

流経大・矢野教授「トラック積載率は40%、物流のIT化は非常に遅れている」

2020.03.04

INDUSTRY REVIEW~業界有識者が「DXの現在と未来」を語る第2回

流経大・矢野教授「トラック積載率は40%、物流のIT化は非常に遅れている」