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長嶋茂雄に学ぶ、怒りを結果に変えるマネジメント術
2017.04.25

組織を豊かにする「アンガーマネジメント」の威力第3回

長嶋茂雄に学ぶ、怒りを結果に変えるマネジメント術

著者 峯 英一郎

 「怒り」の感情をコントロールする「アンガーマネジメント」について、前回はその失敗例として、サッカー界のレジェンド、ジネディーヌ・ジダンの例を紹介した。ジダンは相手選手の挑発に乗り、その怒りから頭突きをしてしまい、審判から退場を宣告されてしまった。

 しかし、逆に、怒りに打ち勝ち、試合にも勝利したスーパースターがいる。それが、ミスタープロ野球、長嶋茂雄である。

 アンガーマネジメントでは、本来の目的や優先順位を認識することで、怒りに負けて、間違った行為に及ぶことを防ぐことができるが、実は長嶋茂雄も、この「目的」「優先順位」を認識することで、怒りをプラスの方向へ昇華させた実践者である。今回はそのエピソードを紹介しよう。

 

首位攻防戦で起こった大乱闘劇

 1968年のプロ野球、巨人はV4(4年連続優勝)を達成したが、この年のシーズン終盤、9月18日に甲子園球場で行われた2位阪神対1位巨人の試合にて、ある事件が起きた。

 この日はダブルヘッダーで、第1試合は阪神が勝利。この時点で両チームのゲーム差はゼロとなっていた。続く第2試合、阪神は外国人投手として史上初となる5年連続二桁勝利を達成しているジーン・バッキーを、先発として満を持して送り出した。

 しかし、バッキーをはじめとする阪神の選手たちはピリッとしなかった。バッキーは初回、王貞治、末次利光の2選手に死球を与え、さらに味方のエラーで満塁になり、押し出しで1点を献上しまう。4回にも再び味方のエラーが起き、バッキーは気落ちをしたのか、その後3連打を浴びて、2失点してしまった。

 そして事件が起きる。バッキーは続くバッターの王に、2球続けて危険球を投じてしまうのである。初回に死球を受けていることもあり、さすがの王も怒った。王がバッキーに歩み寄り注意を促すと、両軍入り乱れての大乱闘が始まった。

 巨人の荒川コーチがバッキーに詰め寄ると、バッキーは荒川を殴打。止めに入った選手も入り乱れて、両軍のほとんどの選手が、沸き起こった怒りに突き動かされて乱闘に加わっていた。

 しかし、この時、乱闘に加わらなかったのが、次の打順の長嶋だった。ネクストバッターサークルに留まり、ただバッキー投手を睨みつけていた。

 

王が頭にデッドボールを受けるなか、長嶋の取った行動とは

 バッキーと荒川が退場処分となり、一旦両軍の選手もベンチに下がり、ゲームが再開される。しかし今度は、… 続きを読む… 続きを読む

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峯 英一郎

峯 英一郎

ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
https://www.facebook.com/mineeii

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