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「五郎丸ポーズ」に学ぶ、本番で力を発揮する方法
2016.08.23

ラグビー日本代表の躍進を支えたメンタルの鍛え方第2回

「五郎丸ポーズ」に学ぶ、本番で力を発揮する方法

著者 峯 英一郎

 昨年W杯で活躍したラグビー日本代表チームでは、スポーツ心理学を専門とする、兵庫県立大学環境人間学部准教授の荒木香織メンタルコーチ(当時)が、「選手たちの考え方を変える」「心を鍛える」という心理面のサポートを行っていたことが知られている。本連載では、荒木氏自身が執筆した書籍「ラグビー日本代表を変えた『心の鍛え方』」(講談社+α新書刊)を元に、ビジネスシーンでも使えそうなメンタルの鍛え方を考える。

 第2回目は、ラグビー日本代表の選手として、多くの方が真っ先に思い浮かべる選手の一人、五郎丸歩選手(フランスラグビーユニオンリーグ・トゥーロン所属)にスポットを当てる。

 五郎丸選手といえば、キックの際に両手を重ね合わせる、あの“五郎丸ポーズ”が印象的だ。しかし彼自身は「あのポーズに意味はない」と語っている。地面に置かれたボールを蹴るプレースキックの際には、欠かさずポーズを取っているにもかかわらず、「意味がない」とはどういうことなのか。その真意を解析していこう。

 

“意味のない”五郎丸ポーズに隠された意味

 荒木コーチによると、五郎丸ポーズは「ゲン担ぎ」ではなく、「プレ・パフォーマンス・ルーティン」というスポーツ心理学に裏付けされた理論であるという。その理論とは、「そのパフォーマンスを行う際に生じるであろうさまざまな雑念を取り払い、ルーティン(繰り返す一連の動作)を正確に行うことだけに集中するためのもの」で、スポーツ心理学の研究によって、「ルーティンを持っている選手のほうが、持っていない選手に比べると、成功体験が多い」ということが、科学的に明らかにされている。

 実際、五郎丸選手も五郎丸ポーズを取っている最中は「プレ・パフォーマンス・ルーティン」に集中しており、それ以外のことは、何も考えていないのだという。それが「ポーズに意味はない」という理由である。

 とはいえ、本当にまったく意味がないのであれば、試合中にわざわざ行う必要もない。それでは、なぜ五郎丸選手はプレ・パフォーマンス・ルーティンを行うのか。その理由は、… 続きを読む… 続きを読む

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峯 英一郎

峯 英一郎

ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
https://www.facebook.com/mineeii

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