自分が上司の立場になった場合には、さまざまなタイプの部下と付き合っていく必要があります。部下が上司を選べないように、上司もまた部下を選ぶことができません。たとえば、他人の不幸を喜んでしまうような、扱いに困ってしまう部下も少なくありません。
今回は「他人のミスを喜んでしまう部下にはどう対応するか」について考えてみましょう。
「アイツの評価が下がったから相対的に自分の評価が高まる」
仕事をしていれば、どうしてもミスは出てくるものです。納期に間に合わなかった、大型案件に失注した、クライアントに怒られた……などなど。ですが、失敗しないビジネスマンなどいません。失敗をどう乗り越えるかが、ビジネスマンの価値といえるでしょう。
ミスをしてしまった場合、親身になって助けてくれる人もいますが、それをあざ笑う人間もまた存在します。「他人の不幸は蜜の味」という言葉があるように、人間は少なからず他人の不幸を喜んでしまう傾向があるものです。「思った通りだ」「ざまあみろ」という感情は、人間である以上、どうしても抱いてしまうものなのです。
ただ、そのようにミスを笑う人間が同じチーム内に居てしまうのは困りものです。それが部下であった場合は、すぐに考えを改めさせる必要があります。なぜならば、このような部下は、自分が評価を上げたいために、他人と協力して成果を上げるという、チームとしての基本的思考が抜けているからです。
他人のミスを喜んでしまう部下は、自分以外の人間がミスすることで、相対的に自分の評価が上がると思い込んでいる可能性が高いです。おそらく、会社の評価が… 続きを読む