「報・連・相」が大事とは言うけれど……
「報・連・相」(報告、連絡、相談)は、ビジネスシーンにおいて、上司と部下で意識を共有するための重要なキーワードです。上司にとって、報・連・相を行う部下は、たとえそれが失敗の報告だとしても、現状が正しく認識できるという点で、貴重な存在といえるでしょう。
その一方で、報・連・相をせず、ミスを隠してしまうような部下も存在してしまいます。「あの件、放置したままにしていたけど、黙っておこう……」「支払う金額を間違えたけど、あとでなんとかしよう……」と気付いておきながら、上司に報告すべきことを報告せず、同僚にさえミスしたことを告げずに働き続けてしまうのです。
ミスというものは、人間である以上必ず発生してしまうものです。そのミスをフォローするために、企業はお互いがフォローできるチーム体制を作っています。ですが、ミスが隠されたままだと、上司が問題に気付いた時には、対応不可能な状態になっている場合があります。早めに相談できていれば、チームの力をフルに使って、ミスが挽回できたかもしれません。
自分のミスを隠そうとする部下は、会社組織を機能不全にし、自社のビジネスに大きな痛手を与えてしまう恐れがあります。もし報告を怠りがちな従業員が部下にいる場合は、早急に手を打つ必要があります。
怒るよりも先に、どう解決するかを部下に提示しよう
もちろん部下も、単純にミスを隠したくて隠しているわけではありません。できれば報告しておく方が部下側にとっても幸せなはずです。なのに報告をしないということは、その裏に何か理由があるのです。
たとえば「ミスを報告すると上司に怒られてしまう」というのも、理由のひとつです。とくに、… 続きを読む