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他人のせいにばかりする人をどう変えるか?
2019.11.28

今すぐできる組織の改善第87回

他人のせいにばかりする人をどう変えるか?

著者 古川 武士

同じことを教えても、人によって反応が異なる理由

 私は「働き方改革」の一環として、個人の習慣を変える「高密度仕事習慣」を、多くのビジネスパーソンに伝えています。

 その一環として、企業に講演を頼まれ、話をすることが多いのですが、企業の感想は、ほぼ「3通り」の反応が返ってきます。もちろん比率は企業によって異なりますが、概ね反応は以下の3つです。

【Aさん】
「まさに、これは自分の課題です。どう対処すればいいのか困っていたので、これで前向きに改善に取り組めます」

【Bさん】
「すごく理解できました。しかし、今は繁忙期です。なかなか時間も取れないので、余裕ができた際に、ぜひ取り組んでみたいと思います」

【Cさん】
「個人の習慣よりも、まずは会社が給与制度、業務フロー、人員配置など、見直すべきではないですか」

 なぜ、このような差が生まれるのでしょうか? 大きな理由の一つとしては、意識の次元の違いがあります。

 人生で豊かさを感じるためには、習慣を改善すると同時に、意識の次元も高めなければなりません。今回は意識の次元の高め方について、解説していきたいと思います。

 

他人のせいにばかりする人の意識をどう変えるか?

 意識の次元は、大きく「1.他責傾向」「2.ロボット的」「3.自己効力」「4.自己実現」「5.指名・超越」という5つの段階に分かれます。まずは、自分がどのような意識の元で働き、人生を生きているのかということを確認することです。ここを曖昧にしていては具体的な解決策は得られません。

 働き方や生き方を支える自分自身の意識の次元は、今どの段階にあるのか。そして、次はどの段階まで向かうべきか。さらには周りの人々は今、どの段階にあるのか。これらを把握すれば、組織を率先していく上でのヒントを得られることと思います。

 ここからは、各レベルを1つずつ解説していきます。

 まずレベル1は「他責傾向」です。具体的にいえば、親、会社、上司、職場環境など、自分自身が改善されないのは100%他人のせいだと思っている状態です。このような他責傾向にある人が、自身の内面や行動に注意を向けることは、とても難しいでしょう。

 この次元にある人は、企業がどのように働き方改革を推し進めようとも、反発を繰り返します。自らを変えようという取り組みを始めることも期待しにくいでしょう。

 しかし、だからといって、必ずしもこの人たちが悪いわけではないのです。… 続きを読む… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『30日で人生を変える「続ける習慣」』、『新しい自分に生まれ変わる「やめる習慣」』『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』など17冊、70万部がある。

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