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悪い習慣は「選択の魅力度」を考えれば止められる
2019.08.22

今すぐできる組織の改善第84回

悪い習慣は「選択の魅力度」を考えれば止められる

著者 古川 武士

 悪い習慣をやめられない、良い習慣が続かない、目標達成のために始めたことをつい先延ばししてしまう……。こうした行動は、なぜ起きてしまうのでしょうか? 習慣行動を判断の次元まで因数分解していくと、無意識に「魅力度」が高いものを選択し、低いものを選ばないという、人の行動が見えてきます。

 一つの例を挙げます。スポーツジム会員である会社員のAさんは、仕事を終えて帰宅してから、すぐにジムに行くことを習慣づけようとしていました。しかし実際は、テレビを見始めて動けなくなり、ジムにはしばらく行っていません。Aさんはやがて、幽霊会員になっていきます。

 上記のような状況に陥った理由は、ジムよりもテレビに「魅力度」があるからに他なりません。この選択の魅力度は「今、この瞬間」の感覚です。

 良い習慣を続ける、あるいは、悪い習慣をやめるために何をすべきかは、選択の魅力度を導き出す要素を具体化することで見えてきます。今回は、選択の魅力度の公式と、その具体的な内容について解説します。

 

行動のためのストレスが低いほど習慣化しやすい

 選択の魅力度は、ある2つの要素を掛け合わせて導き出せます。それが次の公式です。

「選択の魅力度=行動簡易度×得られる快感度」

 この公式における「行動簡易度」とは、行動へのストレスが低いか、高いかを表しています。例えば、自宅から徒歩10分のジムに行って運動する場合と、自宅のトレーニングマシンで運動する場合では、どちらの行動簡易度が高いでしょうか? 言うまでもなく後者でしょう。人は行動簡易度が高い(=行動するためのストレスが低い)ほど、前に進めるのです。

 たとえば以下のような要素も、行動簡易度に影響します。行動簡易度を正確に認識するために、これらの項目をより具体的にしましょう。… 続きを読む… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『30日で人生を変える「続ける習慣」』、『新しい自分に生まれ変わる「やめる習慣」』『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』など17冊、70万部がある。

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