ビジネスパーソンであれば、スキルアップのための教育研修を受けるケースが、社内や社外を問わずあるでしょう。その際に、最大の課題となるのが、「わかる」と「できる」の差を埋めることです。
「コーチング研修を受けて承認の大切さは分かったけど、うまく褒めることができない」
「タイムマネジメントについて本で学んだけど、PDCAが日常業務にうまく生かせない」
このような、「頭ではわかったけど、行動にうまく落とし込めない」という問題に対してどうすればよいのか、5つの習慣に分けて対策方法を解説したいと思います。
習慣1:15分区切りで実践する
「わかる」と「できる」の差を生み出してしまう原因の一つは、「時間の余裕がない」ことです。
そこで有効なのは、「15分区切り」で実践してみることです。実践へのハードルを下げることで取り組みやすくする1つの方法です。
15分という時間は隙間時間として見出しやすく、「15分であれば少し試してみよう」「15分であればすぐにできそうな気がする」と思えるものです。
例えば「帰る前に15分、今日の振り返りと明日の予定を立てる」「15分だけ部下の話を聞く」などといったように、まずはできること、やりやすいことを短時間で取り組むことがポイントです。
習慣2:行動を明確化する
次に差を生み出す原因として考えられるのが、行動の「あいまいさ」です。
「PDCAをきちんと回す」「こまめに報連相をする」「日々を振り返る」といったアクションプランは、最初の気合いの入った決意とは裏腹に、なかなか実行されないものです。
実行に移せない最大の理由は、「ピンポイントな行動」ができていないからです。あいまいな行動プランのままではじめると、「やろうと思っていたけど忘れていた」「忙しくて余裕がなかった」と挫折してしまいがちです。
そこで行動を明確にしてから実践する癖をつけましょう。例えば、「出社後PCを開く前に、ポストイットにやることを書き出し、1日の作業の優先順位を並べてから仕事をはじめる」といったように、具体的な行動にすることを意識しましょう。
あいまいさを無くし、現実的な行動のイメージができることが重要です。
習慣3:「学ぶ」ではなく「真似ぶ」… 続きを読む