私は習慣化コンサルティングという立場上、企業で習慣化に関する研修を行う機会が多いのですが、そこで最も受ける質問が、「どうすれば緊張しないようになるか?」ということです。
「朝礼や会社内での発表ですごく緊張し、声が震えてしまいます」、「堂々と人前で緊張せず話をしている人が羨ましいです」……。そんな悩みを誰もが少なからず持っているのではないでしょうか。
私ももともと、人前で話すことに強い緊張を感じる人間でした。そんな自分に直面せずに済むように、人前で話す機会を極力避けてきたタイプです。しかし現在では、講演や研修で毎日のように人前で話をしています。
そんな私自身と、1,000人以上のプレゼンテーション指導をしてきた経験から、緊張をコントロールする習慣を解説します。
人前で緊張するのは「予測不能性」が怖いから
「人前で話すのに全く緊張しない」という人は少ないでしょう。恐らく、ほとんどの人が人前で話すことに苦手意識を持っているのです。さらに10人に1人は、そんな極度の緊張への恐れを抱いており、話す機会から逃げ続けているために、余計に苦手意識を高めています。
単純な解決策として「話す技術」を学べば改善するように思えますが、そんな単純なものでもありません。結果的にプレゼンが上達しても、緊張のボルテージの高まりに耐えられない人もいれば、プレゼン自体はあまり上手でなくても緊張はしない、という人もいます。
つまり、「うまく話す対策」と「緊張をコントロールする対策」は違うのです。
それではなぜ人前で話すことに緊張するのでしょうか? 結論からいうとその原因は、… 続きを読む