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「自分がやった方が早い」では、残業はなくならない
2019.03.27

今すぐできる組織の改善第77回

「自分がやった方が早い」では、残業はなくならない

著者 古川 武士

 いつまでたっても残業が減らない原因は、つい、いつもどおりのやり方をやってしまう「残業心理」にあります。

 前編では、この“残業心理”が生まれてしまう背景を、5つの要因に分けて解説しました。その要因とは、「『未完了感』を残したくない」「キリの良いところまでやりたい」「納得いく品質を追求したい」「明日の不安を前倒しで手をつけたい」「気が重たい仕事は後に回したい」の5項目です。

 しかし、残業を生んでしまう要因は、この5つだけではありません。我々の心の中には、まだまだたくさんの「残業心理」があり、それが今日も、新たな残業を生んでしまっています。

 今回は、前回で紹介しきれなかった、残業の原因となる「残業心理」を列挙します。もし心当たりがあれば、少しだけ考え方を変えてみてはいかがでしょうか。

 

残業心理その6:自分でやったほうが安全

 他人に仕事を任せることは、“期待した品質で返ってこない”、“納期通り提出されるかわからない、という不安やリスクを伴います。そうすると、「自分でやった方が早いから」というパターンに陥りがちです。

 しかし、仕事の総量を減らさなければ、より価値の高い仕事に集中することはできません。部下に仕事を任せていかなければ、ビジネスパーソンとして価値を高めることができません。

 もし品質が不安な場合は「納期の3日前に提出期限を設ける」「一度中間で品質チェックをする」などの対策をしておくべきでしょう。

 

残業心理その7:人から何か言われることを恐れる

「定時に帰る」と目標を掲げてみても、上司や先輩が慌ただしく仕事をしている中で、平然と「お先に失礼します!」とは言い難いものです。早く帰るとサボっていると思われるのではないかとか、ミスが発覚したときに、「早く帰っている場合か!」と揶揄されることなどを恐れると、「付き合い残業」というパターンに入り込みます。

 私は、ビジネスパーソンからこんな相談を受けた場合、… 続きを読む… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『30日で人生を変える「続ける習慣」』、『新しい自分に生まれ変わる「やめる習慣」』『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』など17冊、70万部がある。

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