Bizコンパス

「心のスイッチ」がONになる15の切り口
2019.01.14

今すぐできる組織の改善第72回

「心のスイッチ」がONになる15の切り口

著者 古川 武士

「ジムに通うと決心したのに、すぐに行かなくなってしまった」「早起きをして自分の時間に当てるつもりが、ギリギリまで寝てしまう」というようなケースは、往々にしてあります。

 目標を立てても計画倒れに終わってしまうのは、気持ちの乗せ方に問題があるからです。そこで今回は、感情にフォーカスしながら習慣化へのヒントを探ります。

 

「沈没船ジョーク」から見える感情のメカニズム

 エスニックジョークの一つで、国民性を端的に表した「沈没船ジョーク」と呼ばれているものがあります。

 これは、世界各国の人々が乗ったある船が沈没しかかっているというシチュエーションで、脱出用のボートが足りないために、船長がそれぞれの国民に次のような言葉をかけた、というジョークの1つです。

 アメリカ人に対して、「飛び込めばヒーローになれますよ」
 イタリア人に対して、「海で美女が泳いでいますよ」
 イギリス人に対して、「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」
 ドイツ人に対して、「規則ですので海に飛び込んでください」
 日本人に対して、「みなさんはもう飛び込みましたよ」
 韓国人に対して、「日本人はもう飛び込みましたよ」

 このジョークから、感情のメカニズムに関する2つの事実が読み解けます。1つは、動機付けられる「感情のメカニズム」が人によって異なることです。価値観やモチベーションパターン、社会での美徳により、何がやる気のスイッチになるかは、それぞれの国民だけに捉われず、個々人でも違います。

 もう1つは、その感情のメカニズムを理解すれば、ちょっとした工夫で人を動機付けられるということです。「沈没船ジョーク」の船長のように、少し言葉を変えるだけで人の行動は変わります。

 マインドから変えるのはかなり大変なので、まずは自分の感情メカニズムを焚き付けられるように、ちょっとした工夫から始めてみましょう。自分の気持ちの乗せ方を把握することで、物事はうまく回り始めます。

 

身の回りの物事を変化させることでやる気が出る

 具体的にどんな工夫があるのか、例を挙げてみましょう。

 例えば、近年流行りの「朝活」について言うと、早起きへのモチベーションを見出す方法は人によって異なります。有名店の美味しいパンを食べるために、あるいは、起床時間をフェイスブックに投稿して自分を追い込もうとすることに、楽しみを覚えている人もいるでしょう。

 運動を続けることも同じです。ジムに通うことで気持ちが乗る人もいれば、夫婦でのウォーキング、あるいはテニスなら楽しくできる、という方もいるでしょう。「無理はしたくないけど、15分だけ泳ぎに行くことなら続く」という人もいるはずです。

 このように、気持ちの乗せ方は様々あります。モチベーションの上げ方を見つけるのに悩んでいる方のために、心のスイッチを入れるためのヒントになる「15の切り口」とその例を紹介します。… 続きを読む… 続きを読む

続きを読むには会員登録が必要です

古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『30日で人生を変える「続ける習慣」』、『新しい自分に生まれ変わる「やめる習慣」』『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』など17冊、70万部がある。

関連キーワード

SHARE

あなたへのおすすめ

働き方改革を推進するキーアイテムは「音声認識」

2018.10.19

「最先端AI」で業務効率化する方法前編

働き方改革を推進するキーアイテムは「音声認識」

電話インフラをクラウド化し課題解決したJR西日本

2017.11.08

クラウドで進化するコンタクトセンタービジネス

電話インフラをクラウド化し課題解決したJR西日本

ポストセールス強化で売上拡大!鍵は情報一元化にあり

2018.08.01

いま求められる“顧客接点の強化”第7回

ポストセールス強化で売上拡大!鍵は情報一元化にあり

マーケティングは「ファネル」から「ジャーニー」へ

2018.07.18

いま求められる“顧客接点の強化”第6回

マーケティングは「ファネル」から「ジャーニー」へ