仕事でも、プライベートでも、ついイライラしてしまう時が、往々にしてあるでしょう。なぜ人は苛立ちを覚えるのかというと、実際にこちらが求めていたものに比べてズレが生じるからです。

 そうしたイライラを解放するにはどうすべきかを、「期待を変える」というアングルから事例を交えて述べていきます。

 

【事例1】話が長い部下を持つAさんのケース

「もっと手短かに説明して欲しい」「思いやりと気遣いが足りない」など、日常で感じた苛立ちをそのまま相手にぶつけてしまうと、双方の関係性が悪化しかねません。かと言って、その感情を溜め込んでしまうのもメンタル的に好ましくありません。

 そんな時は、まず冷静になって「何を期待していたのか?」と自らに問いかけることが重要です。さらに「それは現実的なのだろうか?」「個性の違いではないか?」「新しい期待値をどこに置くか?」と自問すると、また違った見方ができます。

 ここで、部下の話が長く、イライラしている状況に置かれているAさんのケースを紹介します。Aさんは部下に対し、「時間がないので1分で結論とポイントだけを説明してほしい」と伝えましたが、実際には5分もかかってしまったのです。

 しかしAさんは、そのイライラを部下にぶつけることなく、「部下に何を期待していたのか?」と自問します。その結果、現実とのギャップがあったため、イライラを招いてしまったことに気づきます。

 Aさんはさらに、前述したその他の質問を自問してみたところ、それぞれ以下のような回答になりました。… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『30日で人生を変える「続ける習慣」』、『新しい自分に生まれ変わる「やめる習慣」』『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』など17冊、70万部がある。

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