「若手の社員や部下が自分で考えない。自発的に動かない」
一般企業のマネージャーや人事担当者が持つこうした悩みは、たとえ1日がかりの社員研修を行なっても、解決する問題ではありません。なぜならば、行動と思考の習慣から導かれた結果だからです。
こうした「自分で考えない」部下は、どうすれば自発的に動く習慣を身につけられるのか。今回はその方法を解説します。
「5つの具体化」で行動イメージを明確に
私は新刊『こころが片づく「書く習慣」』(日本実業出版)で、書く18のワークシートを提示しています。本記事ではそのうち、「『考えすぎて動けない』をなくす」で紹介した「超行動化」に焦点を当てます。
そもそも「超行動化」とは、曖昧な行動プランを排除し、具体化すること。この習慣が身につけば、脳が行動命令として受け取れるようになり、自発性がぐっと増します。
ポイントは「5つの具体化」と「ベビーステップ」。前者については、次の5つの視点で行動プランを具体化すると、行動イメージが明確になります。
【具体化(1)】行動をピンポイントに定める =「何をどうする」
「アンケート結果をグラフにする」「先輩をランチに誘う」「ノートを買って持ち歩く」など、行動をピンポイントに定めて脳に動くことを意識させます。
【具体化(2)】行動のタイミングを決める=「いつやるのか?」「いつまでにやるのか?」
具体的な行動を決めたら、それを実施するタイミングを設定しましょう。「朝礼後」「会議の説明時に」「メールをする際に」というニュアンスで構いません。
【具体化(3)】定量化・数値化する=「どれくらいやるか」
とはいえ、行動量には限度があります。そこを曖昧にはせず… 続きを読む