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第一印象の良い/悪いは「薫習」で決まる
2018.10.29

今すぐできる組織の改善第67回

第一印象の良い/悪いは「薫習」で決まる

著者 古川 武士

 研修や講演・コンサルティングなどを通じて、私は年間約1万人の方と出会います。正直なところ、すべての顔や名前をはっきりと覚えるのは困難です。しかし、ファーストインプレッションで「こんな人だった」と思う、その第一印象のイメージは、不思議と覚えていることが多いです。

 人間は、初めて会った人の第一印象を、いつのまにか記憶に刻んでいます。第一印象を作るものは、見せかけの表情や言葉づかいではなく、人が醸し出すオーラやエネルギーです。一つの企業で言えば、集団のエネルギーによって生まれる社風が、第一印象に繋がります。

 つまり、初めて対面した相手にも好印象を残し、ビジネスを円滑に進めるためには、良いオーラやエネルギーをいかに醸し出せるか、という点が重要です。

 そのためにどうすべきかを考えた際、一つのヒントになるのが、「薫習(くんじゅう)」という故事にあると私は考えます。

 

心の習慣がオーラとなって出る

 仏教用語である薫習の意味は、次の通りです。

「香が物にその香りを移して、いつまでも残るように、みずからの行為が、心に習慣となって残ること」

 人に出会った瞬間、その人が放つオーラやエネルギーを感じた経験は誰もがあるはずです。ここで言うオーラとは、“凄さ”という意味ではありません。人間の心から染み出すように、花が香りを放つように、自然と滲み出てくるもののことを指します。

 例えば「優しいオーラ」「激しいオーラ」「母性的なオーラ」なども、薫習に当てはまります。さらにいえば、「敵視のオーラ」「倦怠感のオーラ」「自信のないオーラ」といた、マイナスのオーラも薫習となります。

 これらは、心の習慣がオーラとなって出てくるのです。そのオーラが、人との信頼関係や自分自身の人生にも影響するならば、良いものを習慣化し、それを積み重ねることがいかに大切かが分かるでしょう。

 

習慣は個人だけで決まるものではない

 薫習の概念について、禅宗・円覚寺の横田南嶺艦長は、「禅が教える人生の大道」(致知出版)で次のように解説されています。… 続きを読む… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『30日で人生を変える「続ける習慣」』、『新しい自分に生まれ変わる「やめる習慣」』『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』など17冊、70万部がある。

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