「後輩がめきめきと頭角を現してきた。このままでは追い抜かれてしまう」

「同期が大きな成果を上げている。マズイ」

「全く新しい部署に移動させられた。右も左も分からない」

 こんな時、人は「本気!」になります。「今のままではマズイ!」という危機感が飛躍的な成長を促すのです。そこで今回は、成長スイッチがONになる心理メカニズムと具体的な方法を解説します。

 

自らの成長を促すには“変化”が不可欠

 以前、無印良品を展開する良品計画の元社長・松井忠三氏が、ある講演でこのように語っていました。

「英語ができなくても優秀な人材はまず現地に駐在させてしまう。これがグローバルな人材を作る秘訣です。泳げないうちに海に落とされるようなものだが、英語が不可欠な環境に身を置けば必然的に勉強する」

 これはまさに「今のままではマズイ!」という危機感を作り出し、成長を促す人材育成と言えます。

 社会人として働いていれば、次のような経験がある方も多いはずです。入社4年目を迎えたAさんは仕事のマンネリ化が最高潮に達し、惰性で仕事をする日々が続いていました。忙しいわりに惰性で仕事をしているので精神的には辛いものです。一方で、マンネリ化した日々はある意味では安心感があり、どっぷりとその感覚にはまっていました。

 そんなところに、新入社員が入ってきました。やる気に満ち、わずか1年でメキメキと成長してゆく彼を見るにつれ、「このまま今のような意識で働き続けたら抜かれてしまう」という危機感を持ったのです。

 Aさんは… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『30日で人生を変える「続ける習慣」』、『新しい自分に生まれ変わる「やめる習慣」』『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』など17冊、70万部がある。

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