今すぐできる組織の改善(第60回)

やめたいのに、ついやってしまう習慣を手放すには?

2018.07.16 Mon連載バックナンバー

「つい、飲みすぎてしまう」
「夕食は控えた方がいいのはわかるけど食べすぎてしまう」
「スマホでのネットサーフィンが止まらない」
「夜更かしして翌日寝不足になってしまう」
「つい、イラっとして怒鳴ってしまう」

 このような「ついやってしまう」行動習慣は、放置すると健康、時間、効率、人間関係を壊していきます。だからこそ、やめたいと思うのが悪い習慣です。しかし、その前に「なぜ、ついやってしまうのか?」を深く理解していないと手放すことができません。

 

行動を責めるのではなく、感情にフォーカスする

 なぜ、わかっているのについやってしまうのか? と自分の意思の弱さ、堪え性のなさを責めてしまうことが多いと思います。そんなとき、私は「心が悲鳴をあげていませんか?」と、自問するようにしています。

 結論から言うと、悪い習慣を手放すには行動を責めるのではなく、感情にフォーカスすべきなのです。

 私たちに悪い習慣が増えるときは、次のような負の連鎖が起きます。

 仕事でイライラすることが多い→家でビールを飲みすぎてしまう→翌日寝不足になる→日中眠気に襲われてエナジードリングで気合いを入れる→ストレスから昼食を食べすぎてしまう→集中力が低く残業する→家に帰ると疲れ果てるようにテレビとネットサーフィンに明け暮れる。タバコの量もどんどん増えて行く。

 良い習慣を身につけるのは大変なのに、悪い習慣はこんなにも簡単に増えるのかと思うほどどんどん増殖していきます。

 ここで注目すべきは行動ではなく、感情です。心の状態に目を向けて見てください。

 例えば、次の2つの感情を比べた場合、どちらをより長く感じていますか?

【1】「不安・焦り・自己嫌悪・落ち込み・後悔・恐怖・イライラ・未完了感」
【2】「安心・リラックス・自己肯定感・達成感・意味・感謝・完了感」

 【1】の場合は、悪い習慣が増殖する状態にあると言えるでしょう。いつもイライラして自己嫌悪に苛まれると、感情が爆発して家族に怒鳴ったり、ストレス解消のためにお酒を飲んだりするという行動につながります。

 私たちは感情の生き物であり、そこから思考と行動が生まれています。なぜ悪い習慣が続くのかを考えると、その背景に感情が関係しているのが分かるはずです。

 つまり、悪い行動習慣を改善するためには、感情を良くすることが「根本的な治療」になるのです。

 

感情を良くするための習慣とは?

 では、感情を良くするには何をすればいいのでしょうか? この解決策として5つの習慣をご紹介します。ご自身に合うものを試してみてください。

 

【習慣1】書くことで感情を確かめる… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『30日で人生を変える「続ける習慣」』、『新しい自分に生まれ変わる「やめる習慣」』『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』など17冊、70万部がある。

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