今すぐできる組織の改善(第54回)

若手を短期間で育てる「見える化指導」とは

2018.04.19 Thu連載バックナンバー

 新年度が始まって、新入社員を指導する立場になる人も増えます。もしくは異動で若手の部下が入ってくることもあるでしょう。経験の浅い若手社員であれば、時間の使い方、仕事の進め方などより細かく指導する必要が出てきます。

 しかし教える側は、忙しい通常の仕事をこなしながらの指導となるため、「時間をかけられない」という事情もあります。

 今日は、短時間で具体的且つ効果的な指導をするための「見える化指導」を紹介します。

 

曖昧な指導では部下は伸びない

 指導する側は、いくつかの仕事を依頼したうえで「とりあえず分からないことがあったら聞いて」と相手に投げかけがちです。しかし、聞かれることは実に枝葉末節の方法論ばかり。「ちょっとは自分で考えてよ!」と叱りたくなってしまいます。

 それならと、面談を週に一度設けても、どう進めていいかわからず、漠然と相談に乗って、曖昧なアドバイスをして……という、不毛な繰り返しになるケースもあります。「背中を見て覚えろ!」スタイルも、一昔前ならば良いものの、今の若者には通用しにくいという事情も重なります。

 その結果として、「教える側」は部下を成長させられている実感がなく、指導の手応えもない。時間がないから、教えるのは片手間になる。意欲はあっても十分なフォローができない、という結果になります。

 このような問題から抜け出すためには、なるべく短時間で指導が具体化し、フォローしやすい「見える化」ツールをつくることをお勧めします。

 

指導を効率化する「見える化ツール」がある

 指導を効率化するためには、指導員(上司)が部下に2つの作業をやっておいてもらうよう指示することが重要です。1つは「事実の棚卸し」、2つ目は「自分なりの振り返りと考察」です。

 部下との相談や面談で時間がかかるのは、「事実を把握すること」と、「自分で考えるということ」の2つを、面談のような「上司と対面した“その場”でやらせる」からです。事前の準備もなく、事実や現場を聞き出して、本人に考えさせるのに時間を取られては指導員の時間はいくらあっても足りません。

 そこで、後に紹介する2つの作業を「見える化ツール」で事前にやってきてもらいましょう。

 

【見える化指導術ツール:1】KPTによる振り返り

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『30日で人生を変える「続ける習慣」』、『新しい自分に生まれ変わる「やめる習慣」』『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』など17冊、70万部がある。

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