今すぐできる組織の改善(第49回)

「わらしべ長者」はビジネスの理想形である

2018.01.24 Wed連載バックナンバー

 経営者ならばAIの登場、グローバル競争で事業環境が変わる中、自社の将来像を描き、社員に向けて常にビジョンを提示していかなければいけません。また、企業に勤めるビジネスパーソンであっても答えがないテーマに直面することはたくさんあるのではないでしょうか?

 今日は、正解や答えがないことに対して、自ら探求して答えを見つけていくため、「行動フォーカスアプローチ」を紹介します。

 

おとぎ話「わらしべ長者」から見る、理想の実現方法

 日本のおとぎ話「わらしべ長者」はご存知でしょうか? 最初に、この物語を参考にして行動フォーカスアプローチを語ってみたいと思います。その大まかなストーリーは以下のようなものです。

 昔、ある一人の貧乏な青年がいました。貧乏から何とかして逃れようと観音様に願をかけたところ、「初めに触ったものを、大事に持って旅に出ろ」とのお告げが。青年は観音堂から出るやいなや石につまずいて転び、偶然1本の藁しべ(藁)に手が触れます。男はお告げ通り、その藁しべを手に持って道を進んでいきました。

 その後、青年が自分の周りを飛び回るうっとうしいアブを藁しべの先に結びつけると、それを欲しがる男の子とその母親が現れたので、アブの付いた藁しべを譲り、かわりに蜜柑を受け取りました。続けて、喉の渇きに苦しんでいる商人と蜜柑と反物を、さらにある侍の家来と反物と馬を交換。

 最終的には旅に出かけようとしていた屋敷の主人に、馬を譲る代わりに屋敷の留守を頼まれます。しかし旅に出た主人が帰ってこなかったため、青年はその屋敷の主人となり、裕福な暮らしを手に入れた、というストーリーです。

 貧乏な青年は、今の苦しさから抜けたいと願っていましたが、なぜこの青年は目標を達成でき、長者になることができたのでしょうか。

 

わらしべ長者は、答えが見えていなかった

 最初から目標を解決するためにすべきこと、つまり「答え」がわかっていなくてもいいのです。行動フォーカスアプローチ流に語ると、わらしべ長者のポイントは3つです。… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(2015/大和書房)、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』(2014/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

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