今すぐできる組織の改善(第48回)

絶体絶命のピンチは「選択肢思考」で抜け出せる

2018.01.06 Sat連載バックナンバー

 「仕事で解決策が見えず苦しんでいる」、「職場も家庭も人間関係がうまくいっていない」…。このような八方塞がりの状況に陥ることは誰にでもあります。問題はこの閉塞感の中で堂々巡りをして「抜け出せない」人と、すぐに打開策を見つけて「状況を好転させていく」人がいること。この差は一体、何処から生まれるのでしょうか?

 

八方塞がり、四面楚歌は、自分の思考が作り出しているだけ?

 絶体絶命のピンチを迎えることは、人生に何度もあると思います。「仕事で会社に大損害を与える失敗をしてしまった」「夫婦で離婚の問題が浮上している」「子供が登校拒否になってどう接したらいいか分からない」…。絶体絶命のピンチ、八方塞がり、四面楚歌の状況に陥ったとき、私たちは「もう自分では何もコントロールすることができない」という無力感でいっぱいになって、思考停止状態になります。

 この本質的な問題は、「選択肢が無いこと」です。そこから抜け出すにはまず、些細なことでも「自分でコントロールできるもの」を見つけることが大切です。「選択肢」をなるべく広げ、コントロールを取り戻すことで、ようやくクリエイティブな解決策を見出せるのです。

 

入社早々の出向。「選択肢を失った」私の絶望体験

 些細な例ですが、ここで私の新入社員の時の体験を紹介します。私が最初に入社した会社は、ある中堅のIT企業グループの子会社だったのですが、入社早々、他の会社に出向を命じられたのです。

 最初の会社に入社した条件は、法人営業ができること、大阪支社で働くことでした。しかし業績が悪くなり、社長が交代し、新社長は新入社員の一部のメンバーを出向させる方針を出したのです。その一人になった私は、グループ会社の秋葉原のパソコンショップで働くように命じられました。出向解除がいつになるかもわからず、一部の噂では、まことしやかに「出向した人は戻れない」という話もあり、聞くたびに暗い気持ちになるばかりでした。

 出向後は、来る日も来る日もパソコンショップの入り口で9時間、挨拶だけの日々を送っていました。私は自分の置かれた状況の中で、「最初の条件と全く違う。法人営業ではないし、関西配属でもない」、「出向させるぐらい余力がないなら初めから採用しなければいい」と、毎日愚痴を言っていました。

 こんな苦しんでいる最中に、ある本に出会いました。… 続きを読む

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古川 武士

古川 武士

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役

関西大学を卒業後、日立製作所などを経て06年に独立。約2万人のビジネスパーソンの育成と、約500人の個人コンサルティングの経験を元に、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの習慣化支援、企業への行動定着支援を行っている。著書に『人生の主導権を取り戻す「早起き」の技術』(2015/大和書房)、『力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣』(2014/ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか多数。

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