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戦争に負けたが奴隷になったのではない:白洲次郎
2014.04.21

日はまた昇る!敗者の名言から学ぶビジネスの真理第3回

戦争に負けたが奴隷になったのではない:白洲次郎

著者 谷垣 吉彦

 敗北を喫したときこそ、プライドをしっかり保つことが必要です。うなだれるのではなく、しっかりと背筋を伸ばして勝者と相対することで、敗北によるダメージは最小限にとどめられます。太平洋戦争の敗戦に際して、米国との交渉にあたった白洲次郎は、そんな気概をこの言葉で表しました。

 

従順ならざる唯一の日本人

一言でいえば「異端児」というのが、白洲次郎を表す適切な言葉でしょう。1902年、兵庫県・芦屋市で豪商の家に生まれた彼は、幼少期から喧嘩っ早く、小学校の通信簿にはしばしば「傲慢」「怠惰」などと書かれる子供でした。

 日本の学校では合わない、と判断した両親により英国に送られた彼は、ケンブリッジ大学を卒業。その後、実業の世界で成功を収め、知人を介して近衛文麿や吉田茂といった政界の大物と関係を結びます。政界とのコネクションから、太平洋戦争末期には「終戦連絡事務局」を任され、いわば敗戦処理の専門家として、GHQとの交渉にあたりました。

 白洲次郎は、多くの点で日本人離れした人物でした。長身で、常にスーツをおしゃれに着こなし、愛車は高校時代から80代までスポーツカー一筋。ケンブリッジに留学していたことから英語も堪能で、彼が話す「英国上流階級訛り」の英語は、米国人からも一目置かれるものだったようです。

 GHQ民政局のホイットニー准将に「英語がとてもお上手ですね」とほめられた際には、「あなたももう少し勉強すれば立派な英語がしゃべれるようになりますよ」と切り返した、といわれています。GHQは彼のことを「従順ならざる唯一の日本人」と評しました。… 続きを読む… 続きを読む

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谷垣 吉彦

谷垣 吉彦

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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