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大塚家具、久しぶりの最終黒字計上も前途多難なワケ
2018.05.18

経営者が知っておきたいビジネス理論入門第104回

大塚家具、久しぶりの最終黒字計上も前途多難なワケ

著者 安部 徹也

 大塚家具は5月11日、2018年12月期第1四半期(1月から3月)の決算を発表し、9四半期振りに最終利益が黒字になったことが明らかとなりました。

 同社は2015年の株主総会で親子による経営権をめぐる争いを繰り広げて以降、2015年度の決算は騒動後に注目を浴びたことが功を奏して増収増益を果たすも、2016年度には46億円近い最終赤字を計上。そして、2017年度はさらに深刻化して最終赤字が73億円にまで拡大し、経営危機に直面します。

 ここへ来て、巨額の最終赤字から脱却してようやく黒字化したという朗報になりますが、果たして大塚家具は本当に経営危機から脱したのでしょうか?

 ただ、財務分析を行ってみると決して手放しで喜べる状況にはないことがわかります。

 

9四半期振りに最終黒字を達成したが……

 まず、一つ目は売り上げの減少に歯止めがかかっていないということです。

 今年度に入り、大塚家具の月次売上は、公表によれば以下のような前年同期比を割る水準に留まっています。

 5月11日に発表された1月から3月までの売上高も91億円と前年同期比マイナス10.7%に終わっています。4月も同様に売り上げの減少傾向を食い止めることができておらず、今後も苦しい状況が続くことが予想されます。

 二つ目は、本業の儲けを示す営業利益、そして本業以外の損益を含めた経常利益が、… 続きを読む… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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