25カ月連続で全店売上高の増加を記録するマクドナルド

 マクドナルドの快進撃が続いています。

 2017年12月の全店の売上高は前年同月比7.8%増となり、これで2015年12月から25ヶ月連続で全店売上高の増加を記録したことになります。

 マクドナルドは、原料の仕入れ先が消費期限切れの鶏肉を使用していた問題や異物混入などの不祥事が相次いだことで顧客離れが加速し、2015年度の決算では最終的に347億円という過去最悪の赤字に転落して、一時は深刻な経営危機に直面していました。

 この未曽有の危機に対して、サラ・カサノバ社長は率先して現場を訪れて、顧客や従業員の声に耳を傾け、新たな商品づくりや店舗の改装に力を注いで脱出を図ります。結果、この真摯な努力が実を結び、顧客が徐々に戻り始めると、史上初の『マクドナルド総選挙』を開催するなど、自社商品同士の対決を前面に押し出したイベントマーケティングなどで注目を高めて成長を牽引してきたのです。

 このマクドナルドの奇跡的な復活劇は、ハンバーガー業界第2位のモスバーガーと比較すると、その力強さが浮き彫りになります。

 マクドナルドの全店売上高は、2016年1月以降ほぼ10%以上の高い伸びを示している一方でモスバーガーは前年割れを記録する月も散見され、伸び悩みが顕著に数字に表れているのです。

 このような分析を行えば、ハンバーガー業界では今まさにマクドナルドの“一人旅”状態といっても決して過言ではないでしょう。

 

好調を維持するマクドナルドの懸念材料は?

 深刻な不振から立ち直り、長きにわたって好調を維持するマクドナルドですが、不安材料はないのでしょうか?

 敢えて挙げるとすれば、… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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