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『オレオ』を失うヤマザキ・ナビスコはどうなるか?
2016.08.31

経営者が知っておきたいビジネス理論入門第69回

『オレオ』を失うヤマザキ・ナビスコはどうなるか?

著者 安部 徹也

長年育ててきた『オレオ』と『リッツ』というブランドを失うヤマザキ・ナビスコ

 8月31日、ヤマザキナビスコの『オレオ』と『リッツ』の製造が終了します。

 日本の消費者にも長い間親しまれてきた『オレオ』と『リッツ』は、1970年に山崎製パンと米ナビスコ社、日綿実業(現・双日)の合弁事業として、日本での生産・販売がスタート。1988年にはナビスコ社から株式を買い取り子会社化すると、現在はナビスコを傘下に収めるモンデリーズ・インターナショナルからライセンス供与を受けて日本での生産を続けていました。

 そのライセンス契約が8月31日で終了し、提携を解消することから、ヤマザキ・ナビスコは社名を9月1日からヤマザキビスケットに変更し、新たなスタートを切ることになったのです。

 今後『オレオ』と『リッツ』は、『クロレッツ』や『リカルデント』などのブランドを日本で展開するモンデリーズ・ジャパンから引き続き販売されることになります。

 山崎製パンは2015年12月期で1兆271億円を売り上げる超巨大企業ですが、子会社のヤマザキ・ナビスコはそのうちの367億円を占め、『オレオ』と『リッツ』を失う9月以降は、どの程度売上に影響を及ぼすかが注目されるところです。

 

ライセンス契約の打ち切りが続きトップブランドを失う日本企業

 最近では、ヤマザキ・ナビスコに限らず、ライセンス契約の終了により、長年消費者に親しまれてきたブランドを失う企業が相次いでいます。

 2016年3月末には、うがい薬のメジャーブランドである『イソジンうがい薬』のライセンス契約が満了。販売を手掛けてきた明治ホールディングスは、1961年にアメリカのムンディファーマと提携して医療用医薬品としての外用消毒剤を発売したのを皮切りに、1983年には一般用医薬品の分野に進出。1985年からはお馴染みのカバのキャラクターを使って、『イソジンうがい薬』のブランドの浸透を図ってきました。

 ところが、2015年3月に突如として… 続きを読む… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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