Bizコンパス

『モンスト』で急成長を遂げたmixiに死角はないのか
2016.05.20

経営者が知っておきたいビジネス理論入門第62回

『モンスト』で急成長を遂げたmixiに死角はないのか

著者 安部 徹也

赤字転落から急成長を遂げたmixi

 mixiの業績が急成長を遂げています。

 5月10日に発表された2016年3月期の決算は、売上高は前年比84.9%増の2,088億円、最終利益は85.1%増の610億円と共に過去最高を大幅に更新しました。

 3年前までは、業績不振で企業存亡の淵に立たされていたことを考えれば、まさに奇跡的な復活を遂げたといっても過言ではないでしょう。

 mixiは、ソーシャルネットワーキングサービス大手として、2010年には169億円の売上を記録しますが、FacebookやLINEが台頭してくると、スマートフォン対応の遅れからユーザー獲得競争で大きく水を開けられ、2010年をピークに売上は減少の一途を辿っていきます。そして、2014年3月期には遂に2億円の最終赤字を計上するほど追い込まれてしまったのです。

 この窮地を脱すべく、起死回生を狙って開発を進めたのがソーシャルゲームの『モンスターストライク』。

 『モンスターストライク』は、4体のモンスターが一つのパーティになって、次々と現れる敵のモンスターを倒しながら進めていくRPG型のアクションゲームです。自軍のモンスターを指で引っ張り、弾いて攻撃を仕掛け、敵を倒していくというシンプルなゲーム性と4人までネットを通して連係プレイができるというシステムが支持され、急速にユーザー数を伸ばすことに成功します。リリースから3か月後の2013年12月に100万ダウンロードを達成すると、翌年7月には1,000万ダウンロード、12月に2,000万ダウンロード、そして2016年5月には3,500万ダウンロードと総ダウンロード数でガンホー・オンライン・エンターテイメントの『パズル&ドラゴンズ』と肩を並べるほどの人気ゲームに成長したのです。

 この『モンスターストライク』は、基本ゲーム自体は無料で遊べるものの、コンティニューやスタミナの回復、レアなキャラクターの入手などは有料課金となっており、ユーザーの増加はそのまま売上の増加に結びついていきます。

 実際に、『モンスターストライク』を投入した2014年3月期の売上は122億円、最終利益は2億円の赤字でしたが、2015年3月期には… 続きを読む… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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