セブンイレブンの『ちょい生』、大きな反響で販売中止に!

 セブンイレブンは、7月17日より、新たなサービスとして生ビールを販売するテストマーケティングを一部の店舗で行うことを明らかにしました。

 その名も『ちょい生』。

『ちょい生』は、顧客がレジでオーダーすると、カップを渡され、レジ横に設置されたビールサーバーで、自分で注ぐというスタイル。そう、大ヒットした『セブンカフェ』のビール版といえば想像しやすいのではないでしょうか。

 今やコンビニでアルコールが買えることは珍しいことではありませんが、驚くべきはその価格です。詳細な容量は不明ながらも、Mサイズは税込みで190円、そしてSサイズに至ってはコーヒーと同じ100円という低価格で提供されることが予定されていたのです。

 ところが、この『ちょい生』は7月17日の朝になって急遽販売開始の中止が告げられます。ネットでは、「行政や警察から治安の悪化や飲酒運転の助長につながるため指導が入った」とか「パブリックスペースでの飲酒は世界的な潮流から抗議が殺到する可能性がある」など販売中止に関して様々な憶測が飛び交う事態に。

 ただ真相としては、セブンイレブンが『ちょい生』を始めるという噂が、実験店舗にビールサーバーを設置した7月13日頃からSNSを中心に急速に拡散し、本部にも「どの店舗で販売するのか?」という問い合わせが殺到して、「想定を大幅に上回る反響があり、需要が大きく高まった際の販売体制や品質保持が難しくなる可能性がある」と判断したようです。

 恐らく、ビールの最盛期である夏に『ちょい生』というこれまでになかったサービスを提供することによって、数少ない提供店に多くの顧客が殺到し、店内オペレーションが混乱することを避けるため、販売中止やむなしという決断に至ったと予想されます。

 

なぜ、セブンイレブンは『ちょい生』の販売を検討したのか?

 中止にはなりましたが、セブンイレブンはなぜ店舗で生ビールを販売しようとしたのでしょうか?

 その戦略的な背景はいくつか考えられます。

 まず1つ目には、… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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