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パワハラ問題の解決について~事実関係の確認
2014.01.30

最近のハラスメント問題から考える第4回

パワハラ問題の解決について~事実関係の確認

著者 古谷 紀子

 今回から、ハラスメント問題に取り組まれている企業の担当者から寄せられる相談の中で最近増えている、事実確認と調査の問題について、お伝えしたいと思います。

 

パワハラの調査に求められること

 パワハラの相談が入り、事実確認のための調査をしたがパワハラかどうかの判断が難しい、どうしたらよいか、という相談が入ることが増えています。

 弊社に寄せられている相談内容から推し量ると悪質なパワハラは減少しているようです。いっぽう、実態から考えると、多様な価値観をもった人々が忙しく働き、コミュニケーションがとりにくくなる中、主に精神的な攻撃によるパワハラが存在し、それらをパワハラかどうか判断すること、また発生状況を把握することが難しい、ということが言えると思います。精神的な攻撃となると、当事者がどう受け止めたかということが重要な判断基準の一つになりかねませんので、その当事者の価値観、経験知やストレス耐性なども影響してきます。けれど、企業としては、その人が苦痛を受けたかどうか、不快だったかどうかだけでパワハラか否かを判断することはできません。

 ただ、調査された内容を聞くと、事実関係の確認(ヒヤリング)の仕方によっては、もう少し実態が見えてくるのではないかと思われるケースも散見されます。調査報告書を見ると、実は関係者の意見を聞いているだけで、エピソードを具体的、客観的に把握できていないと感じることが多くあります。社員一人ひとりに、あの程度はパワハラになる、ならないなどの意見を聞いても、それは社員の意識調査であり、企業内にパワハラの事実があったかどうかの判断にはつながりません。… 続きを読む

古谷 紀子

古谷 紀子

株式会社クオレ・シー・キューブ 取締役

クオレ・シー・キューブ:メンタルヘルスやハラスメント問題の相談、研修を行うコンサルティング会社。「パワーハラスメント」という言葉と定義を創り、特にハラスメント対策の専門機関として、広く知られている。

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