ビジネスシーンにおいて、夏季のクールビズはすっかり定着しましたが、冬季のウォームビズはそれほど話題になりません。言い換えるとそれは、着こなし方があまり浸透し切れていないとも言えるでしょう。

 そもそもウォームビズとは、冬季における地球温暖化対策の一つとして環境省が推奨する取り組みで「過剰な暖房を抑制し、室温20℃(目安)でも快適に過ごせるライフスタイル」と定義されています。しかし、クールビズのように「上着を脱ぐ」「ネクタイを外す」といったスタイルが提案されているわけではありません。

 そこで、「ウォームビズという言葉はよく聞くけれども、何をどう着たらいいのか分からない」という疑問を抱いている方のために、身を暖かく、見た目をクールにする着こなし方を紹介します。

 

「2WAYコート」は出張時にも役に立つ

 まずは通勤時の服装から。主役のコートについて、前回(“男の格”を上げるビジネスコートの選び方)でも言及しましたが、この冬のトレンドは「2WAYコート」です。

 表地がウールなどの天然素材で、なおかつ、しっかり裏地が付いているステンカラーコートやチェスターフィールドコートは、丈が短くてもそこそこ重量感があります。真冬には欠かせない防寒アイテムですが、今の時季や、夜桜見物をする春先には、ちょっと厚手で持て余し気味。そうしたデメリットを解消すべく「いつでもどこでも扱いやすいコート」として登場したのが、ライナー(暖かい素材の裏地)の取り外しができる2WAYタイプです。

 よくある2WAYコートは、表地に防水性や防風性・透湿性などに優れた機能性素材を用い、ライナーにダウンや、ダウンより温かいといわれるサーモ中綿を使用したもの。しかも、モコモコしてかさばるようなタイプではなく薄手でもしっかり保温の役割を果たすので、本体とライナーを組み合わせても、スリムでスタイリッシュなシルエットになります。

 気候に合わせてフレキシブルに活用できるので、出張時にも活躍します。例えば、… 続きを読む

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梶井 誠

梶井 誠

ファッションエディター・ライター

1961年福井県出身。講談社のメンズファッション雑誌『Checkmate(チェックメイト)』編集部のファッション班を経てフリーランス。セレクトショップのカタログやメンズ雑誌のファッションページの取材・原稿を担当。JFA(財団法人日本サッカー協会)「なでしこジャパン」命名などネーミングも手がける。

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