2018.01.19 Fri

 2014年に施行された改正労働安全衛生法により、職場の受動喫煙防止対策が規定され、多くの会社で喫煙室が設けられるようになりました。それとともに、喫煙者に対する非喫煙者の不満が強くなっている職場もあるかもしれません。

 たとえば、嗜好品であるたばこを吸うために席を離れるのは仕事中にすべきではない、仕事をサボっている、といったような不満です。1日に何回もたばこのために席を離れるのは、その分仕事をしていないことになるため、喫煙者だけが優遇されて不公平、というものです。

 こうしたたばこ休憩における社内の不満について、どのように解決すべきなのでしょうか。

 

たばこ休憩は、法律では「休憩」とは見なされない?

 たばこ休憩の問題は、ある意味で働き方全体の問題でもあります。飲み物ならともかく仕事中にお菓子を食べたり、同僚とおしゃべりをしたり、スマホをいじったりする行為は、そもそも良いのかという議論にもなってきます。私もビジネスリーダーの立場にある方から、「仕事中にスマホをいじっている社員が多くて困っている」といった話もよく聞きます。

 仕事中は、トイレ休憩以外の以外一切の私的なことを禁止すれば、きっと非喫煙者だけでなく、全ての社員が納得いくのかもしれません。しかし、そこまで厳しく取り締まるとなると、非常に働きにくい職場になることは間違いありません。

 法律では、“働いていない時間は、賃金は発生しない”と規定されています(労働契約法第6条「ノーワークノーペイの原則」)。仮に、たばこ休憩を休憩時間としてカウントするのであれば、企業は休憩分の賃金を支払う必要はありません。

 ただし、ここでいう休憩時間とは、昼休みのような「従業員に一斉に与えられている休憩時間」のことです。

 昼休みのような一斉休憩の場合、従業員は完全に自由となります。しかし、たばこ休憩の場合、… 続きを読む

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菅田 芳恵

菅田 芳恵

グッドライフ設計塾 代表 

49歳から2年間で7つの資格を取得し、現在、特定社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー等13の資格を活かしてセミナー講師、人事労務コンサルティング、コラム執筆等幅広く活動をしている。得意な分野は、ワークライフバランス、ハラスメント、メンタルヘルス、残業削減、ライフプラン、資産運用多岐にわたる。

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