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アジアカップで森保ジャパンが得た収穫、露呈した課題とは
2019.03.31

小山宣宏の「勝利の裏にあるもの」第30回

アジアカップで森保ジャパンが得た収穫、露呈した課題とは

著者 小山宣宏

 2019年1月から2月にかけて開催されたサッカーのAFCアジアカップ(以下、アジアカップ)で、森保一率いる日本代表は、決勝にカタールに敗れ、準優勝となった。

 しかし、「収穫」と「課題」が、これほど鮮明に出る大会も珍しい。サッカー日本代表が、2018年ロシアW杯から2019年のアジアカップへ至るプロセスを見るにつけ、そう感じずにはいられなかった。

 

収穫は「勝つこと」と「選手に経験を積ませること」

「新しい日本代表像を示してほしい」

 ロシア大会後、日本代表の新監督に就任した森保一監督は、選手たちに対してそう言い切った。

 森保就任後、日本代表は快進撃を続ける。2018年9月11日の国際親善試合の対コスタリカ戦を3対0で勝つと、その後4試合の親善試合は3勝1分。アジアカップでも6連勝を収め、決勝でカタール代表と対戦するまで、10勝1分という好成績をおさめた。

 森保はアジアカップでは、「勝つこと」と「選手に経験を積ませること」を重視。24歳の南野拓実(オーストリア・ザルツブルク)、20歳の堂安律(オランダ・フローニンゲン)、同じく20歳の冨安健洋(ベルギー・シントトロイデン)を、大半の時間でプレーさせた。

 アジアカップの6連勝のうち、1点差勝利はなんと5試合もあった。準々決勝で対戦した格下のベトナムに対しても、堂安のPKによる得点で、薄氷の勝利を得ている。

 しかし、この試合後、10年近く日本代表でプレーする長友佑都(ガラタサライ)は、「結局、勝ったチームが強いということ。良いサッカーをしても、勝てないと意味がない」と、内容よりも勝利を得ることが重要であると言い切った。

 アジアカップで、日本代表が「勝つ」「選手に経験を積ませる」という明確な方針を貫いた背景には、2018年のロシアW杯の結果が大きく影響しているだろう。… 続きを読む… 続きを読む

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小山宣宏

小山宣宏

スポーツジャーナリスト

1973年千葉県出身。出版社、編集プロダクション勤務を経て、2007年に独立。近年は高校野球やプロ野球を中心とした取材・原稿が多い。『実は大したことない大リーグ』(江本孟紀/双葉社)、『日本人投手がメジャーで故障する理由』(小宮山悟/双葉社)、『名将の条件』(野村克也/SBクリエイティブ)、『3000安打の向こう側』(松井稼頭央/ベースボール・マガジン社)などの書籍を手掛ける。

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