「私は、普段からよく猫背だと言われます。プレゼンのときは姿勢を良くしようと心がけているのですが、最初のうちはまっすぐ立っているものの、気がつくと猫背に戻っています。どうしたら改善できますか?」

 パソコンやスマートフォンの操作など、現代人は猫背になりやすい環境にいます。猫背は、首や肩に過度な負担がかかりますし、何より自信がなさそうに見えるため、プレゼンの結果に悪影響を与えかねません。とはいえ、「気をつけ」の姿勢を維持するのは意外に難しいもので、気づくと猫背の姿勢に戻ってしまいがちです。

 プレゼン中の姿勢を改善し、聞き手の印象を良くするためには、どのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。

 

悪い姿勢を防ぐには、「脱力」が大切

 クライアントのために考え抜いた案を、誠意を持ってプレゼンしても、姿勢が悪いというだけで、印象が悪くなる恐れがあります。猫背以外にも、ふんぞり返ったような姿勢は高圧的に見えてしまい、片足だけに体重がかかった姿勢は、やる気がなさそうに見えてしまいます。

 なぜプレゼン中の姿勢が、聞き手に大きく影響を与えるかというと、聞き手は話している人の言葉よりも、目や耳から受け取る印象の方を優先的に感じ取ってしまうからです。第3回で「メラビアンの法則」として紹介した通りです。

 とはいえ、日頃、姿勢の悪い人が、せっかくのプレゼンを無駄にしないためにと無理に良い姿勢をとろうとすると、体のあちこちの筋肉が硬直するため、結果的に固い姿勢になってしまいがちです。短いプレゼンならまだしも、10分以上にわたるボリュームのあるプレゼンをする場合、無理な姿勢を維持するのは非常に困難です。こうした固い姿勢では、第4回で紹介したようなジェスチャーを使ったプレゼンも難しいでしょう。

 良い姿勢をとるために、もっとも大事なのは「脱力」することです。体に無駄な力が入らなければ、長いプレゼンでも疲れにくくなり、プレゼン中の姿勢も崩れにくいです。

 それでは、どのように脱力すれば、姿勢を美しく見せられるのでしょうか。そのためのポイントを2つ押さえておきましょう。

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眞山 徳人

眞山 徳人

1981年東京生まれ。監査法人トーマツ(現・有限責任監査法人トーマツ)での経験を経て、合同会社ebsを設立。現在、合同会社ebs副代表、公認会計士。2016年5月に行われた日本最大のスピーチコンテスト全国大会(トーストマスターズインターナショナル主催)にて優勝。以後、公立小学校でのスピーチ授業や経営ゲームといった子供向けのコンテンツから、大手企業向けの社内研修のプロデュースに至るまで、幅広い層に向けてビジネススキル・コミュニケーションスキルのレベルを高めるための活動を続けている。主な著書に「スピーチ・ツリー~どんな場面でも人前でブレずに話せる技術~(洋泉社)」。
(編集:株式会社ネクストアド)

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