口下手な人のためのプレゼン・スピーチ相談室(第5回)

プレゼンに成功も、質疑応答で失敗。どうすれば良い?

2018.03.05 Mon連載バックナンバー

「事前に何度もリハーサルをして完璧なプレゼンができたのに、質疑応答で予想外の質問を受け、しどろもどろになってしまいました……」

 先日、このような相談を受けました。たしかにプレゼンは練習できますが、質疑応答は相手が何を言ってくるのか、すべてを予想し、事前に準備をしておくのは困難です。

 ですが、あらかじめ返答する「型」を押さえておけば、質疑応答にもうまく切り返せます。これができるようになれば、プレゼンやコンペの成功につながることでしょう。

 

質疑応答はプレゼン以上に聞き手に印象を残す

 近年、国会などにおける政治家の失言がメディアに取り上沙汰されるケースが目立ちます。その多くは、質疑に対する応答に窮したケースです。結果であるケースです。

 ビジネスの場面でも、一生懸命準備してよどみなく話し切ったプレゼンそのものよりも、その後の質疑応答への姿勢が印象を左右してしまうということはよくあります。筆者もコンサルタントとして、クライアントとコンペを主催したことがありますが、周到に用意されているプレゼンはどこも大差なく、結局、質疑応答や雑談で評価に差がつくという経験をしてきました。

 裏を返せば、質疑応答にしっかりと対応できれば、コンペやビジネスプレゼンで非常に良い印象を残せるということです。プレゼンの事前準備に想定問答を加えている方も多いと思いますが、それでも避けることができない想定外の質問に対しては、スピーチの「型」を理解することが有効です。

 

受け答えの基本「SDS法」「PREP法」とは?

 最初に紹介する「型」は、「SDS法」という型です。これは、Summary(要約)、Detail(具体例を挙げて説明する)、Summary(要約)という3つの順序で話す方法です。質問に対し、まず一言で要旨を答えて、それを詳細に説明し直し、再度、要旨の形で答えをまとめます。

 たとえば「御社の強みは何ですか?」と聞かれた場合、以下のように答えます。… 続きを読む

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眞山 徳人

眞山 徳人

1981年東京生まれ。監査法人トーマツ(現・有限責任監査法人トーマツ)での経験を経て、合同会社ebsを設立。現在、合同会社ebs副代表、公認会計士。2016年5月に行われた日本最大のスピーチコンテスト全国大会(トーストマスターズインターナショナル主催)にて優勝。以後、公立小学校でのスピーチ授業や経営ゲームといった子供向けのコンテンツから、大手企業向けの社内研修のプロデュースに至るまで、幅広い層に向けてビジネススキル・コミュニケーションスキルのレベルを高めるための活動を続けている。主な著書に「スピーチ・ツリー~どんな場面でも人前でブレずに話せる技術~(洋泉社)」。
(編集:株式会社ネクストアド)

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