「人前に出ると緊張して上手く話せません。どうしたらいいでしょうか?」

 筆者は2016年に、日本最大のスピーチコンテスト全国大会で優勝したこともあり、多くの人からこのような質問を受けます。たしかに人前で話すときに、全く緊張しないという人はほとんどいないでしょう。

 緊張感を克服するためによく言われるのが、「場数を踏むこと」です。しかし、「来週、初めてのプレゼンテーションがある!」「今度の週末結婚式でスピーチをしなければならない!」という切羽詰まった人が、多くの場数をこなすことは難しいものです。

 そこで今回は、短期間でも実践できる、人前でスピーチをする際の緊張を和らげる方法を紹介します。

 

人はなぜ人前で緊張するのか

 そもそも、人はなぜ人前で話すと緊張するのでしょうか?その大きな理由は、(1)失敗が損失につながるから、(2)失敗すると恥をかくから、という2点に集約されます。

 (1)の「失敗が損失につながる」は、主にビジネスの場面における就職・転職の面接では失敗すると内定を逃しますし、コンペでのプレゼンで受注が得られなければ、自分の信用を失うだけではなく、会社にも損失を与えてしまいます。

 (2)の「失敗すると恥をかく」という理由での緊張感は、多くの人が見ている前で言い間違えることで「笑われるのではないか」「噂をされるのではないか」という心配から生じています。結婚式などプライベートな場面だけでなく、ビジネスシーンでも「後で上司に指摘される」「恥をかいたことが社内で噂になってしまう」といった不安を感じる人は多いでしょう。

 いずれの理由も、緊張の引き金が、失敗した後のことをイメージすることという点では共通しています。ですが、克服するための方法は少し異なります。

 

準備は「80%」で問題ない

 まず(1)の「失敗が損失につながる」から生じる緊張感を克服するためには、事前準備が重要です。その事前準備とは、… 続きを読む

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眞山 徳人

眞山 徳人

1981年東京生まれ。監査法人トーマツ(現・有限責任監査法人トーマツ)での経験を経て、合同会社ebsを設立。現在、合同会社ebs副代表、公認会計士。2016年5月に行われた日本最大のスピーチコンテスト全国大会(トーストマスターズインターナショナル主催)にて優勝。以後、公立小学校でのスピーチ授業や経営ゲームといった子供向けのコンテンツから、大手企業向けの社内研修のプロデュースに至るまで、幅広い層に向けてビジネススキル・コミュニケーションスキルのレベルを高めるための活動を続けている。主な著書に「スピーチ・ツリー~どんな場面でも人前でブレずに話せる技術~(洋泉社)」。
(編集:株式会社ネクストアド)

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